旗揚げ劇団だという。初日前日に主役の俳優がけがをして、急遽秀麿氏が代役をやる。秀麿氏は作、演出、主演と3役を行ったことになる。劇団側はこの代行で料金を下げる。
さて、劇はというと、これが思いもかけず秀作なのである。110分の長さ。カルト的なミステリー劇を最後の最後まで息もつかせぬ見事な脚本で乗り切った。この劇は、ほぼ脚本の出来で左右されるミステリーだ。
「特務情報保護下協力調査法」という特異な . . . 本文を読む
50分の中編劇だが、この題名の意味を考えるとき、ジーンと来ちゃいます。そういえば、フライヤーは桜の花だったからなあ、、。
劇前の音楽は珍しくクラシック。スメタナの「わが祖国より」モルダウ。郷愁性の強い大好きな曲である。幕が開くと、現代の露上ダンスから音楽は炭坑節に変わり、若者が一人紛れ込んだように盆踊りを踊る。ダンスをしていた若者たちが不思議そうに見やる。
と、その時だいたいの人はこの劇の題名 . . . 本文を読む