楽しみにしていた一人芝居(30分もの)11演劇を通しで観る。午後2時に見始めて終わったのは午後9時半。さすがの僕も疲れたよ。短編芝居を長時間観たことはあるけれど、一人芝居のこれは初めて。観劇前のBGMもよかった。相内唯史さん、ありがとう。
30分は結構きついだろうなあ。でも、自分のやりたいことは十分出来得る時間でもある。技量と個性が試される。
全部評価を書けないけれど、さすが本篇の9作はどれも立派で、プロの名目十分足り得ました。トライアルの2作も頑張ってる。
仙台からお越しの「イーハトーヴの雪」は現地からの通信として貴重な劇で、今なお苦しむ東日本大震災の痛みを刻んでくれる。舞台で本物の棺桶が堂々と置かれているのにはびっくりした。凄い劇でした。
一番観客に受けたと思われる「跳べ、守護神!」は馴染みのあるゴールキーパーの孤独を明るく描いた作品。土橋さんはこういうのも書くんですね。
才能をガンガン光らせたのは言わずと知れた福谷圭祐の「一人だけ芝居」。漫才師の相方を自殺で亡くしたある夜の出来事。うまい。絶品。けれど、一人芝居で、落語設定になるのはどうなんでしょう。福谷にしては安易のような気もしたが。
佐々木ヤス子の「さようならば、ばら」。身を張って30分の一人芝居に挑むその精神に乾杯。場末のストリッパーを熱演。
観客のあちこちからすすり泣きが聞こえた「何億年先でも」。何と可愛い死神さん。人生の奥深い千の風を感じました。素晴らしい劇でした。
と、書いていたらきりがない。この7時間半は至福の時間でした。けれど、寄る年波、もうへたへたです。
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