人間生きていて、愛する人との喪失が一番苦しいという。仏教でも文学でももちろん人生でも「愛別離苦」が一番のテーマとされる所以である。
母親が外出していて事故に遭う。そして死ぬ。家族のみんな、自分を責める。それから家族はばらばらになる。6年たっても変わりはしない。時間がすべてを変えてくれるわけではないのだ。
それは淡路阪神大地震、東日本大地震で僕らが経験し、知ってしまったことである。時がその時に止 . . . 本文を読む
この劇団では久々のエンターテイメント。客演も多く、総勢15名で、いつもの倍近い俳優陣。凝った位置の舞台づくり。あの陰鬱なマクベス劇が絢爛豪華、人間の欲望に彩られ、一挙春を越えて、夏そして奈落の秋を駆け巡る。
衣装が独特で、いかにも豪華。一人一人凝っている。それぞれの役者に考えさせたのだろうか、見ているだけで面白く、いつもの劇鑑賞とはちと違う視点から見ている自分に気づく。
展開としては、いかにも . . . 本文を読む