20回目の公演だとか。この演劇はもう隙がなく、完璧だと言えるほど。人間にとって記憶とは何なのか、三人三様の視点で進んでゆく。
大道具もすごいし、俳優たちが舞台に出ずっぱりで、それぞれ鏡台を持ち次の役柄に備えるところまで披露する。どこかで見たことがあるが、それでも面白い。大サービスだ。
最初結構ムズイと思っていても、そのうち分かって来るのは演出のせいだろう、全体にど迫力がみなぎっている。「悪い芝 . . . 本文を読む
視覚障害者のための映画音声作成が現場の映画である。稀有な題材で興味深く観る。河瀬の映画だから自己本位というか、独断に満ちている。それでも
今回は光というところに焦点を絞り、人間の営みの原点へといざなおうとしている。その試みが成功したかどうかはどうかは別として、生きてゆくうえで希望というものが、それがささやかなものであるとしても、最低限必要なものであるということは分かる。そこがこの映画のきらりと光 . . . 本文を読む