江戸時代を舞台に力作を作り続ける真紅組、今回は天文学者麻田剛立と彼を支える大坂の人々。赤い月否赤い糸で結ばれた男と女。だが、武士と商人という身分の違いもあろうが、この恋愛は淡く成就することなく終わる。
そしてラストは何と女が出家してしまうのだ。この出家が何か妙に違和感があり、物語として感動的なものを与えてくれない。別に年の離れた夫を養子にして実家を継いでもよかったのでないかとも思える。その方が耐 . . . 本文を読む
期待以上の作品でした。チェホフの世界と、演劇をすることにより現実の苦悩に立ち向かう若人たち。そのリンクが世代を超えて青春というものを鮮やかに映し出す秀作でした。
24年ほど前の作品らしいが.現代とその本質は変わりはない。考えたら、僕も数十年前の、あの時を思い出しながら見ていた。若い時ほど真剣にヴィヴィットに人生を感じ取るものなのだ。きつかった当時を否が応でも思い出してしまった。
演劇、すなわち . . . 本文を読む