ただ一つの謎解きの映画なんですが、行きつ戻りつほとんど展開せず、時間が過ぎゆくのみ。
ラスト近くになりようやく真相が明らかになるが、何だか素直に感動できない代物でした。
あのまま、女性のもとに走ったら、そりゃあ苦労するわな。恐らくそんなに持たなかったのではあるまいか。何より子供たちが気の毒で、あの鬼のような姑の判断はそれほど間違っていなかったのでは、なんて思ってしまい、少々しらけた吾輩でした。 . . . 本文を読む
さてダニエル恒例真夏の陣、いや真夏の演劇です。今年はまとも(失礼!)な劇場公演です。昨年は恐ろしく暑く、長屋のような一軒家で行われました。とても蒸し暑く過酷でしたね。それに比べると今年は極楽です。(冷房も効いています)
入ると何と机の上に黒枠の写真が。加藤が笑っている。何か嫌な予感。いつも4人でいたこの仲間、一人欠けるのか、、。でも違ったね。双子の兄の方が亡くなり、加藤は弟役で出演。少しホッとす . . . 本文を読む
大好きな別役実作品。今回もまたあの不条理劇が始まる。初めて演劇を見る人はもちろん、かなりの演劇通でも別役ものは他と一線を画している。それほど常に秀逸で駄作を知らない。
ある、とある公園にチキンカツ弁当をもって若い青年たちが集まってくる。チキンカツ弁を一緒に食べようなんて、その段階ですでに不条理劇は始まっている。5人の男性が集まったところで、買い物カートを持つ女性二人が男性たちに掛け合ってくる。
. . . 本文を読む
初めての作家である。モステリーという触れ込みなのだが、それらしき殺人事件が起こるわけでもない。でもこの企業がパトロンの書家が失踪するという謎解きではある。登場人物も極端に少なく、でも文章にユーモアと余裕があり、書をたしなむという本源的な魅力がこの本には備わっている。
300ページ程度の文庫本だが、普通に読んでいては2時間ぐらいで完読してしまうのではないか。それを細かく切れ飛んで3,4日かけて読む . . . 本文を読む
ハリウッドの赤狩りの実態を真正面から描いた力作ですね。共産主義者というレッテルを隠すことなく、正々堂々と生きた彼の人生は我らに勇気を与えてくれる。
もうホンを書くことが好きで好きで仕方がないんでしょうなあ。脳裏をいろんなストーリーが駆け巡り充満してる。それを取り出すのに大変、という感じかなあ。そんな天才ライターだけど常に彼を支えてくれていたのは妻であり、家族であったというある意味深いファミリー映 . . . 本文を読む