鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

山川薬園跡のリュウガン

2009-06-17 | 巨樹・古木
指宿市山川支所(旧役場)前に、鹿児島県指定文化財の山川薬園跡があります。


ここには、1659年に開園した薩摩藩で最も古い薬園(薬草園)がありました。
山川の島津薬園と呼ばれ、レイシ、ハズ、キクコ、カンラン、リュウガンなどが植えてあったそうです。


今は公園となっていますが、一角に当時の木が1本だけ残っています。
リュウガンの木です。
柵に囲まれています。


リュウガン(竜眼)ムクロジ科
幹の直径50cm程度で、それほど大木というわけではありませんが、推定樹齢300年の古木です。
リュウガンはレイシと同じ仲間で、ゼリー状の実が入っており、漢方で強壮・沈静薬として用いられます。
明治の終わり頃まで、東京の島津邸へ献上されていました。
今でも茶褐色の実をつけるそうです。

この薬園跡とリュウガンは、史跡として、また天然記念物としての意義を持つ文化財です。
カテゴリーは、樹齢300年のリュウガンに敬意を表し、巨樹・古木としました。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする