鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

食の思い出「山形のさくらんぼ」

2010-12-26 | 食べ物
仙台に住んでいるとき、仕事や遊びで山形によく行った。
月山に登ったが、7月だというのに雪が残っており、夏スキーをやっていた。
登山道には、黒百合が咲いていた。

山形は果物大国であり、春にはさくらんぼの白い花が咲き、秋には真っ赤なりんごが、道から手を伸ばせば届くところにたわわに実っていた。
南国育ちの私には、その光景が珍しかった。

家族でさくらんぼ狩りに行ったことがある。
国道には、さくらんぼ売りの店がずらりと並んでいた。
園内には、木の下に銀色のシートが張られていた。
下から日光を反射させ、色付きを良くするためである。
私が木に登ってさくらんぼを採り、下にいる妻と子供にあげた。
完全に熟したものはなく、赤く色づき始めたものがあるだけだった。

山形のさくらんぼ農家出身の同僚が、さくらんぼを持ってきてくれたことがあるが、それは今まで食べたどれより甘くおいしいものだった。
店に売っているさくらんぼは、熟す前に収穫し、流通過程で色づかせるため、木で熟したおいしいさくらんぼは農家しか食べられない、ということだった。

この経験が忘れられず、鹿児島に帰ってから、自宅の庭にさくらんぼの木を植えた。
小粒であるが赤い可憐な実をつけ、自宅でさくらんぼ狩りが出来るのはうれしい。


自宅の庭のさくらんぼの花。


かわいいさくらんぼ。
見ているだけで、幸せな気分になる。
木で熟したさくらんぼは、本当においしい。
コメント (10)
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