霧島市横川町にある赤水の岩堂磨崖仏を紹介します。
霧島温泉駅のすぐ南に三叉路があり、これを西へ行くと案内板があるので、これに従って行きます。
車1台がやっと通れる道を1.4km進みます。離合する場所もあまりなく、対向車が来たら大変です。
ここが車で来れる終点で、この先は歩きます。
急な坂道をかなりの距離下ると、鳥居の正面に岩壁があります。帰りが大変です。
約80度前傾した岩壁に、岩堂磨崖仏があります。
反対側から見たものです。直接雨に打たれないため、風化防止の効果があると思われます。
岩を45cm掘り込んで、3体の磨崖仏があります。
中央が阿弥陀如来坐像、左が観音菩薩立像、右が勢至菩薩立像です。岩に描かれた蓮台に乗っています。
高さはいずれも140cmです。彫られたのは1334年で、鹿児島県で2番目に古い磨崖仏です。
阿弥陀如来坐像。鎌倉期の様式を残すものです。
観音菩薩立像。
勢至菩薩立像。
奥にあるお堂と石像。
岩堂磨崖仏からさらに200m下ると、天降川右岸に子産恵宮(このみや)神社があります。
ほぼ垂直の岩壁となっており、下に洞窟があります。
洞窟の中に神社があります。
洞窟内部の子産恵宮神社。
昔、子供のいない夫婦が岩堂磨崖仏にお参りしたところ、下に子宝の神社があるといわれ、苦労してここまで来てお参りしたら、子宝に恵まれたという伝説があるそうです。