鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

獺貫の滝と木田用水(1)

2018-03-04 | 史跡

姶良市加治木町の獺貫(うそぬき)の滝と木田用水を紹介します。

 

谷部に宇曽木川が流れており、ここに獺貫の滝があります。

 

滝の近くにある水神の碑です。

 

滝に近づきます。

ここで、60歳で帰郷してから13年、公園として整備している作家兼農業の方とお会いし、話を聞きました。この滝は、正面に桜島を望むパワースポットだそうです。

 

前の写真の右に見える観音像と仏像。

 

獺貫の滝全景。滝つぼが丸くて広いです。岩は、硬い溶岩で柱状節理が発達しています。

 

近景。2段の滝です。

 

左岸の小高いところに展望台があり、そこから見たものです。

 

滝の下流右岸の岩盤。ここに、江戸時代に掘られた木田用水の隧道(獺貫の切通しのトンネル)があります。取水口は滝の上流ですが、行けません。

1659年、池田助右衛門は新田を開発するため、取水のための隧道工事を始めました。岩が硬く難工事で、一緒に作業するものもいなくなりましたが、たった一人で、3年7か月後に延長218mの隧道を完成させました。これによって6000石の水田が開発されました。

 

滝の下流にある堰。向こう(右岸)に宇曽木発電所の導水管が見えますが、ここに隧道の出口があります。

 

宇曽木発電所と隧道の下流側出口です。

 

隧道から水が落ちており、これが木田用水に流れます。

隧道の上に水路があります。発電所取水口が隧道取水口の上流にあるため、灌漑期には発電用の水の一部を水路に落とします。この時は、隧道出口が水に隠れて見えません。

 

隧道出口の近景。

 

隧道出口直下の水路。ここが木田用水の最上流です。

 

これから木田用水を下流へ行き、水路や周りの史跡を見ていきます。

コメント (4)
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