姶良市加治木町の獺貫(うそぬき)の滝と木田用水を紹介します。
谷部に宇曽木川が流れており、ここに獺貫の滝があります。
滝の近くにある水神の碑です。
滝に近づきます。
ここで、60歳で帰郷してから13年、公園として整備している作家兼農業の方とお会いし、話を聞きました。この滝は、正面に桜島を望むパワースポットだそうです。
前の写真の右に見える観音像と仏像。
獺貫の滝全景。滝つぼが丸くて広いです。岩は、硬い溶岩で柱状節理が発達しています。
近景。2段の滝です。
左岸の小高いところに展望台があり、そこから見たものです。
滝の下流右岸の岩盤。ここに、江戸時代に掘られた木田用水の隧道(獺貫の切通しのトンネル)があります。取水口は滝の上流ですが、行けません。
1659年、池田助右衛門は新田を開発するため、取水のための隧道工事を始めました。岩が硬く難工事で、一緒に作業するものもいなくなりましたが、たった一人で、3年7か月後に延長218mの隧道を完成させました。これによって6000石の水田が開発されました。
滝の下流にある堰。向こう(右岸)に宇曽木発電所の導水管が見えますが、ここに隧道の出口があります。
宇曽木発電所と隧道の下流側出口です。
隧道から水が落ちており、これが木田用水に流れます。
隧道の上に水路があります。発電所取水口が隧道取水口の上流にあるため、灌漑期には発電用の水の一部を水路に落とします。この時は、隧道出口が水に隠れて見えません。
隧道出口の近景。
隧道出口直下の水路。ここが木田用水の最上流です。
これから木田用水を下流へ行き、水路や周りの史跡を見ていきます。