鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

脇田川源流を訪ねて(2)

2006-10-13 | 源流を訪ねて
脇田川源流を訪ねる続きです。


田上町を流れる脇田川。まわりは水田が広がり、稲刈りの真最中だった。
右はシラスの崖で、この上に西郷団地(西陵)がある。


少し上流に行くと、レンガ造りの歴史を感じさせる立派な水路トンネルがある。脇田川はこのトンネルを流れている。
これは山に掘られたトンネルではなく、この上をJR鹿児島本線が通っている。


これも水路トンネルだが、脇田川そのものではなく、灌漑用導水路である。この時は水が流れていなかった。


さらに上流の五ケ別府町茂頭(もつ)にくると、茂頭観音がある。観音像が直径2m位の石に彫られている。
これは、1729年、伊集院の雪窓院の住職がここに寺を開いたときに、山神を祀るために安置したものだそうである。


豊満でおだやかな顔をした観音像。

これから上流は道はあるが荒れていて車やバイクは通れない(この時はバイクで行った)。
歩いて源流を目指す。


ここが脇田川源流だ。道もここまでしか通っていない。
谷から3本のコンクリートの水路で水を集め、これを1本のコンクリート張りの河川に導いている。
まわりがシラスであるため、こうしないと水が下に浸透するからだ。この水は下流の水田の灌漑用水となっている。
約2時間の、脇田川源流を訪ねる小さな旅だった。

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2 コメント

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TBさせていただきました (blc)
2006-10-26 21:53:04
あまりにぴったりの記事で思わず2つもTBを送ってしまって失礼いたしました。写真を見る限り、確かに昔の面影はないですね。河口近くに内田醤油という工場があって、そこから大量に廃液が流れ出ていたのを思い出しました。そのあともっと下流に汚水処理場ができました。もうかれこれ40年前の思い出です。
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脇田川 (管理人)
2006-10-27 08:44:19
河口に今も脇田処理場という汚水処理施設があります。宇宿小学校より上流の宇宿町では、この2~3年河川改修と造成工事が進み、きれいな町並みに変化しました。上流は、まだまだ自然が残っています。茂頭観音は、私も初めて行きました。
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