鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

山川港

2009-06-15 | 水辺の風景
薩摩半島の南にある山川港は天然の良港です。


港の出口の北にある「五人番」から錦江湾を望む。
右の奥が山川港、向こうが大隅半島です。
五人番とは、藩政時代に見張番所があったところです。
なお、ここにあったアコウの大木(五人番のアコウ)が台風で倒れ、指宿港近くの太平次公園へ移植されています。


山川港の出口を望む。


前の写真から右に目を移した風景。
フェリー乗り場や漁協がある山川の中心です。
山川港は藩政時代の外港で、貿易など重要な役割を担っていました。


港の奥。
急な崖が迫っています。

このような天然の良港がどうしてできたのでしょうか。
これは、火山の爆発でできた「マール」という地形です。
マールとは、周辺に堆積物を持たない火口のことです。
この西には、鰻池、池田湖と、火山でできた地形が並んでいます。

山川港の成川に小さな川があり、国道269号の成川交差点脇に滝があります。


国道から滝の上部と落ち口を望む。


滝と滝つぼ。
上から見下ろしています。
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上木田の田の神他

2009-06-13 | 田の神
田の神を二つ紹介します。
最初は、加治木町上木田にある田の神です。


隈姫神社の前の道路脇にあります。


田の神のアップ。
衣冠束帯型坐像で、この型としては県下で最も古いものです。
素朴な田の神が多い中で、端正で柔和な顔の田の神です。
石材は桃木野石で、質が細かくきれいに仕上がるそうです。
1767年、上木田の青年組で像立しました。
鹿児島県の文化財に指定されています。


次は、鹿児島市谷山中央4丁目の木之下(木之下公民館の近く)にある田の神です。

公園の隅にある田の神と石塔。


田の神のアップ。
ほとんど破損もなく、頭にシキを被り、狩衣風の上衣と指貫風の袴をつけ、右手にメシゲ、左手に椀を持っています。
宝暦6年(1756年)の像立です。
鹿児島でよく見かける田の神の姿です。
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川田轟滝他

2009-06-11 | 水辺の風景
鹿児島市の滝を紹介します。
最初は、川田町にある川田轟滝です。
県道小山田川田蒲生線に、川田中というバス停があり、その近くにあります。


川田轟滝遠景。
川は、甲突川支流の川田川です。
滝つぼの広い滝です。
河床に下りる道はなく、私は左岸の崖を下りました。
後ろの橋は轟橋で、これを右に行くと郡山温泉があります。


近景。
高さ6~7m程度でしょうか。


滝の少し下流に、以前紹介した石橋の川田橋があります。


次は、五ケ別府町の山之田川にある滝です。
2万5千分の1の地図に、滝マークがあったので行ってみました。
山之田川の上流に三重野という集落があり、集落の下流に三差路があって、その少し下流にあります。
3段に分かれていますが、一度に見えるところがないので、上から順に見ていきましょう。


上段の滝。
河床に大きな転石があり、その間を落ちています。


中段の滝。
これも転石の間を落ちています。


下段の滝。
岩盤を流れる滝です。

これらの滝の高さは、3~5m程度です。


3段の滝から、400m程度下流に行くと、小さな滝があります。
高さ2m程度ですが、滝つぼもちゃんとあります。
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子安観音の大クスと石橋

2009-06-09 | 巨樹・古木
私のブログのカテゴリーである石橋と古木。
その二つを同時に見ることができるところが、佐世保市有福町にあるので訪ねました。
佐世保市街地から針尾バイパスをハウステンボスに向かうと立体交差があり、ここを右に行くとすぐ道路脇にあります。


石橋と大クスの全容。


石橋のアップ。


大クス側から石橋を見る。


石橋の側面。
緩いアーチをなした桁橋で、欄干も立派です。


大クスの根元。
 根回り:14.65m
 幹周り:7.6m
 樹齢:400~500年
長崎県指定天然記念物です。

伝説によると、数百年前にこの木を伐採したところ、疫病が大流行したので、厄払いの祈願を行い、神木として大切に育てたそうです。
地上から2.5mのところで7本の大枝に分かれており、この伝説のとおり一度伐採したことを物語っているようです。


大クスの根元や枝の間にある石仏。

カテゴリーをどちらにするか迷いますが、大クスのほうが有名らしいので、巨樹・古木にしました。
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眼鏡岩

2009-06-07 | 風景
佐世保市瀬戸越町の西蓮寺の裏に、眼鏡岩という岩があります。


岩でできた天然のアーチが二つ並んでおり、眼鏡のようです。
数十万年前、この付近が海だった頃、波によって造られた海食洞穴です。
この付近は、小高い丘の上ですが、昔は海だったんですね。
 高さ:約10m
 長さ:約20m
 右の円直径:約5m
 左の円直径:約8m


右のアーチ。
ここを、弘法大師が訪れたそうで、右下はその祠です。


左のアーチ。


後ろから。


中央の支柱部に彫られた千手観音や梵字。
弘法大師の手になるものと伝えられているそうです。


後ろの崖にある石仏。


庭には大クスがあります。
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西海橋と九十九島

2009-06-05 | 水辺の風景
長崎県佐世保に行ってきました。
鹿児島を少し離れ、佐世保とその周辺の風景などを、3回にわたって紹介します。


西海橋公園から眺めた西海橋。
大村湾の出口に架かる橋で、左が大村湾です。


瀬戸の出口側に新西海橋があり、そこから眺めた西海橋。
 形式:鋼アーチ
 橋長:316.26m
 完成:1955年(昭和30年)
下は、日本三大急流の伊ノ浦(針尾)瀬戸で、渦巻いています。
向こうが大村湾です。


西海橋側から見た新西海橋。
 形式:鋼中路ブレースドリブアーチ橋
 橋長:300m
 完成:2006年(平成18年)
この右の入江部にも長さ320mの橋があり、合わせて620mの橋です。


新西海橋のアーチ。
アーチとアーチの間に橋があります。
また、橋の下に歩道があり、2枚目の写真はここから写したものです。


新西海橋から、瀬戸の出口側を見る。
3本の塔は、旧海軍が大正11年に完成した無線塔で、高さ137mあります。


次は、九十九島展望です。


展海峰の展望台。


展望台から九十九島を望む。
実際は、208の島々があるそうです。


島々を巡る遊覧船。


展望台にある田中穂積の像。
佐世保海兵団軍楽隊の軍楽長で、「美しき天然」の作曲者です。
この九十九島の風景を愛し、作曲したといわれます。
 ♪空にさえずる 鳥の声
  峯より落つる 滝の音・・・
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旧岩戸橋他

2009-06-03 | 石橋
鹿児島市に、まだ訪ねていない石橋があったので訪ねました。


花尾町にある旧岩戸橋で、上流から見たものです。
岩戸口バス停の近くにあります。
 橋長:6.3m
 幅員:3.0m
 架設年代:不詳
川は、甲突川の支流の川田川です。
田舎の風景によく溶け合った石橋です。


下流から見た旧岩戸橋。
全体が草に覆われており、車は通れませんが人は通れます。


油須木町にある上原橋です。
国道328号の、油須木バス停から旧道へ少し入ったところにあります。
下流から見たもので、川は甲突川の支流の油須木川です。
 橋長:5.4m
 幅員:2.0m
 架設年代:文化15年
集落の生活道路として、現役で使用されています。


下流から見た上原橋近景。


皆与志町にある東迫橋で、下流から見たものです。
皆与志小学校の近くで、宮ケ平バス停を上流へ行き、右折したところにあります。
 橋長:3.55m
 幅員:2.45m
 架設年代:明治末期
川は甲突川の支流の比志島川です。
集落の重要な道路として使用されています。


小山田町の古園橋で、上流から見たものです。
国道3号の神殿バス停から南へ行き、栗之迫バス停の近くです。
 橋長:2.95m
 幅員:3.1m
 架設年代:大正6年頃
川は甲突川の支流の古園川です。
幹線道路に架かる橋です。
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石管水道

2009-06-01 | 史跡
坊津の坊浦にある史跡です。


橋の上流の道路左(柵の下)に石管水道があります。


石管水道。
約40cmの石管をつないだ水道管で、築地の鰹節製造納屋まで水を引くために造られたものです。
元は、川の反対側にありました。
近代土木遺産に指定されています。


石管水道の流末は、橋の中央部から流れています。


川の反対側にある井戸。



坊津は、密貿易が行われていました。
石管水道から歩いて数分のところに、密貿易屋敷跡があります。


密貿易屋敷跡(左)横の石畳の路地。
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