芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

「東京スカイツリー」と「田植え」

2010-05-11 12:19:12 | Weblog
暦どおりのゴールデンウイークもあっという間にすぎてしまった。
休みを利用して、
書庫のある鬼怒川温泉でほんの数日を過ごしてきた。
ほとんど外出もせずに、部屋にこもっての読書三昧。
不健康な数日であるが、なぜか「幸せ」を感じる時でもある。
春らしい温かな陽気とともに、
鬼怒川のライン下りの船数も増している。
木船と木製の艪(ろ)があたる音が何とも心地よく聞こえ始めてもいる。
書庫のマンションの眼前には、
鬼怒川が流れている。
今、ラフティングが大人気であるので、
それを楽しむ若者たちは深い緑色をした川の両脇にある岩によじ登り、
奇声を発しながら、川へとそれぞれのやり方で
ある者はひねりを加え、またある者はバック転で飛び込んでもいる。

そんな鬼怒川に一つ異変が起こっていた。
それは、幹線道路の大渋滞である。
その元凶は、別荘のほぼ前にある東武ワールドスクエアだ。
本物よりも早くワールドスクエアに完成した贋物(にせもの)。
東京スカイツリーを見に来る客の車で、ごった返しているのだ。
完成以前は、閑古鳥の鳴いていたテーマパークに人が戻っている。
本物は未完成。偽物なのに完成している。
日常では見られないものを他人よりも先に見たいという欲望。
目新しいものが日常になくなっている。
よって一過性の客の心を捉えたのであろう。
暫くは、渋滞が続きそうである。

ゴールデンウイークが終わり、
生徒の宿泊研修の引率で水上温泉に宿泊した。
ここで、生徒は「田植え」学習を体験した。
殆どの生徒にとっては始めての体験。
田んぼにいるアマガエルに悲鳴をあげながら、
土に足がもぐることを楽しんでいた。
彼らが植えた米は、秋に収穫され学校に届けられる。
一キロパックに詰められて。
そんな田植えを見ながらふと思いついたことがある。
それは、お金を稼ぐこととお金を支払いことについてだ。
老人だらけの村では、
田植えの時期に労働力が不足しているのかもしれない。
若者が田植えの手助けをしたら、その謝礼としてお金がもらえるはずだ。
しかしながら、それが「田植え体験学習」となると
一人当たり、3000円の体験料を支払わなければならない。
約400名の生徒が田植え体験をしたので、
400人×3000=1200000円。
約1時間半、一反への田植え体験で百二十万円の支払いである。
オプションとしては、稲刈り実習も用意されている。
もちろん、体験料は田植えと同一料金である。
同じ田植えという行為であっても、
時にはお金がもらえ、
時にはお金の支払いが生じる。
需要と供給との関係であるが、
経済の不思議さを再確認した次第である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする