『非選抜アイドル』小学館は
AKB48に所属している仲谷明香さんが書いた?本である。
夏も近いだけに文体に幽霊の姿も見え隠れしているようだが・・。
さて、筆者である塩谷さんは過去3回の総選挙で
毎回選抜メンバーに選ばれていない。
塩谷さんは、AKBで最も人気がある“あっちゃん”こと、
前田敦子さんと同じ中学の同じクラスだったそうだ。
一期生の前田さんに続いてのAKB加入。
オーディションを勝ち抜いたとは言え、
クラスメートという話題は三期生となれた彼女の売りの一つになったに違いない。
本来声優希望であり、どちらかと言えば地味な彼女には
なかなかファンがつかなかったようだ。
しかしながら非選抜がいるから選抜があるという視点の転換で前向きに努力したことが書かれていた。
選抜メンバーがテレビ、雑誌などで忙しくなればなるほど、
必然的にAKB劇場の舞台に穴があく。
その穴を埋める代役として
誰のパートでも器用にこなせ
重宝がられる存在がどうしても必要になったそうである。
それは必然的に非選抜アイドルがカバーすることになる。
そのポジションで頑張っているのが塩谷さんらしい。<本人談>
タイトルだけで購入したので私の求める内容との開きは大きかった。
しかしながらこの本には新たな発見もあった。
その一つが「AKB48造語」である。
運営スタッフから推されている「推しメンバー(略して推しメン)」。
干されている「干しメンバー」。
また、AKB48では、
専用劇場でやる公演を「公演」と呼び、
それ以外のホールでやる公演を「コンサート」と呼んで区別しているそうだ。
近頃、「ファン」、「アイドル」、「スター」等に関しての文献を読む機会が増している。
必然的にAKB48劇場に行ってみたいという気持ちが強まっている。
また、宮本直美『宝塚ファンの社会学―スターは劇場の外で作られる』を読んだばかりなので宝塚歌劇団にも興味津々。
ぜひとも、普通、二番手、トップと登場する際に
きらびやかになっていく衣装を見てみたいとも思っている。
(空想の中で、少しづつ豪華な羽を拡げるクジャクを想像してしまう)
どうも私の場合は、「スカイツリー」よりも劇場訪問(AKB、東京宝塚)の方が先になりそうである。