「7.29脱原発 国会大包囲」の参与観察を行った。
暑い中でのデモ参加体験。
デモへの参加は私自身、
初めての経験だった。
そこに集う人々については
若者の数が非常に少ないというのが私の第一印象だった。
60歳~70歳代の人の参加の多さは特徴的だった。
日比谷公園に集合した人たちは、
主催者発表では20万人。
警視庁発表では1万2500人だ。
参加者の数の違いは互いの立場から見た概数なので詳細は分からないが・・。
とにかく凄い人の数だった。
決起集会では、
有名人の山本太郎さんや落合惠子さんらの挨拶もあり、
その場は更に盛り上がった。
千葉麗子さんもマイクを持ち取材をされていた。
デモ行進は、日比谷公会堂横道を出た所から開始された。
道路の片側を占有する許可を事前に取得していたのであろう
我々は車道を歩きながら東京電力本社に向かった。
東京電力横には、ライトウイングの人々が大声をあげていた。
東京電力本社前には、
「ここが東電ですよ、皆さん!」と大声で説明している人々。
次に新橋駅経由で、
西新橋、
そして経済産業省の脇を通りながら日比谷公園に戻った。
経産省ビルの三階に原子力保安院があることを大声で説明している人もいた。
私自身デモはもっと過激なモノと思っていたが、
実際はそうでもなかったと言うのが本音である。
それはまるで、車道を正々堂々と歩ける都内徒歩見学ツアーのようでもあった。
公園に戻ってからは国会議事堂に向かった。
そこに行くまでは驚くほどの警察官の数。
警察官が交差点のつじつじに立っていた。
彼らは右は混んでいるので左へというような案内をしていたので、
それに逆らって前へ前へと進んだ。
すると国会の正面で身動きが取れなくなってしまった。
警察が国会周辺の歩道を通行禁止にしているので、
対岸の歩道は溢れんばかりの人々。
道路を開放しろと多くの人が叫んでいた。
それにしてもものすごい数の人。
まるでラッシュアワーの満員電車の車内のようでもあった。
その光景を取材車や取材ヘリから多くの報道機関が撮影していた。
さらに私たちの後方では、
国会議員がマイクを持ち次から次へと「原発反対」を訴えていた。
しかしながら、あまりにも人の多さ、人混みで振り返ってそれを見ることも出来なかった。さらにほんの2~3メートル後方で行われているスピーチを聞きとることもできなかった。
以前に鳩山元首相のマイクパフォーマンスがニュースで報道されていたが、
この場所で、そしてこの様に行われていたことを納得した。
正月の百貨店の初売りのような・・、満員電車車内のような・・、そしてディズニーランドの乗り物を待っている気分のような・・。
すごく疲れたことは事実だが、よい経験にもなった一日であった。
*有意義なデモでも次のデモには参加しないつもりである。