キノコ型のマスコットキャラクター「ドコモダケ」。
それは(ドコモだけ)という文字遊びから生まれたキャラクター。
2013年の今年はアイドルAKBがキノコ型の帽子をかぶっている「AKBダケ」に変化しています。
最近キノコ型の帽子をかぶった彼女たちが歌うドコモのコマーシャルが大量に流されています。
その旋律が刷り込まれ、そのフレーズを覚えてしまう位に何度も何度も。
そこでもしやと思い調べてみると・・。
やっぱり思った通りのいつもの手法です。
新曲のリリース前に、タイアップしたCMでサビの部分を何度も放映する手法。
そのAKBが歌うバックミュージックは2月20日発売の新曲。
題名が「So long!」だということがわかりました。
例年この時期に発売している卒業式シーズンにあう桜もイメージした曲です。
速水健朗『タイアップの歌謡史』によると
Jポップの約2割はタイアップ曲だそうです。
そこでその本に取り上げられていた多くの事例から2つほど紹介しましょう。
まず、松田聖子と資生堂についてのタイアップです。
かつて資生堂は新人アイドルと自社製品を同時に売り出すという戦略を立てたそうです。
条件は以下の4点。
- 美人でないこと
- 声質は清純派新人の中では期待できる。
- イメージソングでレコード売りをはかる。
- フレッシュさで、商品との関連をもたせる。
その条件に当てはまったのが松田聖子。
当時、売り出した資生堂の新製品洗顔料名は「エクボ」。
松田聖子の楽曲は「裸足の季節♪」。
彼女が歌う歌詞の中には「エクボの秘密あげたいわ」という詞が楽曲製作過程で加えられたそうです。
2つ目の事例は資生堂のヘヤケア製品「ティセラJUICY」と女性デュオ「PUFFY」のタイアップです。
彼女たちがリリースした2枚目シングル曲名は「私の生きる道♪」。
もうお分かりのようにタイトル「私の生きる道」には私生道(しせいど―)という文字遊びが含まれています。
それを知って私は聴詞者として騙され感と怒りを感じてしまいました。
作詞者が聴衆を見下しているように感じてしまったからです。
ちなみに「PUFFY」の楽曲はデビューから13曲までが全てタイアップ曲。
筆者の速水さんは「タイアップソングは音楽コンテンツであるのと同時に広告であることも忘れてはいけない」と忠告されています。
引き続いて冒頭で取り上げたAKBの新曲♪So long!♪のジャケットがえらく気になります。
パルルに、まゆゆ、たかみな、こじこじ、おおしまゆうこ、よこやまゆい・・?
あれ?
最近、異性問題を起こし坊主頭になって謝罪した峯岸みなみが登場していない。
コマーシャル打ち切りのリスクもあっかかもしれないのに・・。
CMにも出ていない。
もしかしたら
タイアップ曲のジャケットに峯岸みなみが登場していないのは計算済みなのかもしれない。今回の恋愛問題では、コマーシャルに傷を付けないで事件そのものが取り上げられて話題となっています。
タイアップ曲の発売前に注目される恋愛事件。
サスティナブルなアイドルグループである為のマーケティング戦略イベントであるならば恐ろしささえ感じてしまいます。