例年12月に実施されていた芸術鑑賞会。(旧名:音楽鑑賞会)
今まで、そのほとんど毎回のように年末にオーケストラのクラシック音楽演奏を聴いてきました。
しかも、必ず入っているベートーベンの第九。
「ジャジャジャジャーン~」
しかしながら、12月は師走とは言いながら
先生だけでなく高校生もとても忙しい月なのです。
定期考査に加えて、年末まで冬期講習が続きます。
私の勤務校も12月28日が講習最終日。
その日が仕事納めとなっています。
12月のような慌ただしい時期から芸術鑑賞会を他の月に移動する声が上がり今年は11月に実施されました。
今年の芸術鑑賞会は、
一言で言えば「タップダンス」でした。
「TAP DO!」というタレント・タップダンサー・ミュージカル俳優・ミュージカル・エンタテイメント・ユニットです。(パンフレットから抜粋)
1時間半のショーのプログラム内容は
1 オープニングタップ
2 演奏Tap Do!
3 早踏み言葉
4 デビルスティック
5 塩ビ菅
6 リバーダンス
7 笛が読んでいる
8 パンデーロ&タップ
9 トルコ行進曲
10 カップバー
11 必殺ポイ
12 チンバウ・カルナバル
13 Pop’n タップ
14 ジャグリングメドレー
15 コラボレーション
これらの演目からも分かるように
一言で言えば「大道芸」でした。
10名ほどの大道芸人によるショーを1200人の生徒が鑑賞。
詳細を知る立場にありませんが、約300万円(会場費込み)のショーです。
金額に見合うショーだったかどうかは、
鑑賞者の判断に委ねたいと思います。
私が思ったのは10月24日から26日まで行われた「ヘブンアーティストTOKYO」との対比です。
「ヘブンアーティストTOKYO」の場合は東京都が主催する審査会に合格することが条件です。
お墨付きをもらったアーティストは、
東京都の指定した上野公園などでパフォーマンスができるというものです。
ギャラは、見学者から頂く投げ銭のみ。
それほど内容は変わらないと思いますが、
音楽事務所が仲介に入り、学校が主催する芸術鑑賞会でパフォーマンスが行われると「大道芸」も大衆芸能から大衆芸術にランクが上がり、情操教育の一環という面が強調され始めるようです。
今回のショーを見ての感想ですが、
使用されている音楽や構成の仕方がドリフターズの「8時だヨ!全員集合」に似ていました。
全国の市民会館で行われた生コントを見ているような懐かしさを感じた私です。
多くの生徒たちは、そのような懐かしさは感じなかったと思いますが・・。
志村けんのバカ殿様の構成にも似ていたので、それで笑いが出たと思います。
これもいわゆる発表会です。
先週お聞きしたSさんの発表内容の後だったので、いろいろ考えさせられました。