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『挨拶とスポーツ』

2017-11-14 07:07:07 | Weblog

週に一日だけ、クラス担任の先生がお休みの日があります。

それを我々の業界では「研究日」と呼んでいます。

私も3年生の1クラスの担任代行(副担任)をしています。

毎日担任からは入試に向けての厳しい話や、

やる気を起こさせるような話がされていますが、

それに飽き飽きしている生徒もいるはず。

そんな思いから私の場合には毎回ちょっとした小話をしています。

もちろん、それは自分の専門分野の話ですが。

 

前回の話は「挨拶とスポーツ」の関係についてでした。

日本人は知らない人(見知らぬ他者)とはハグや握手をしません。

日本の場合は一般的に、ビジネスの世界では丁寧なお辞儀をします。

つまり、それは接触を伴わない行為。

対して、アメリカではハグや握手など身体接触を伴う行為で繋がりを確認します。

(余談ですがエスキモーの挨拶は鼻と鼻の接触だそうです。

鼻と鼻なら寒さで両者が引っ付いて離れられないということは起こりえないからでしょうか。

 

両国のスポーツにおいては

アメリカで人気のあるバスケットボールでは接触禁止です。

人種差別的な考えが未だに残っているので

白人と黒人が接触しないスポーツ競技には人気があるのかもしれません。

同じようにアメリカで人気のあるスポーツはアメリカンフットボール。

ラグビーと比較して、アメリカンフットボールの当たりが厳しいとは思えないのですが、

そのユニホーム姿は重装備です。

頭にはフルフェイスのヘルメットをかぶり顔が判らないようになっています。

ボディーには頑丈なプロテクターを着用します。

露出はなく肌の色も分かりません。

試合で激しく接触しても、肌感が伝わらないようなプロテクター着用かもしれません。

確認ですがアメリカで挨拶は接触、スポーツは非接触と言えるかもしれません。

対して、日本の伝統国技は柔道や相撲。

相撲においては、かなり太った裸同然の2名の男性が何十秒も抱き合っています。

ここでも確認ですが

日本の挨拶は非接触、人気スポーツは接触とも言えそうです。

以下は私の推測です。

アメリカの場合は挨拶程度の短い時間なら耐えられますが

スポーツのように長時間に及ぶ接触には耐えられない。

そこで接触しないのではないかと思いました。

接触を伴う日本のスポーツですが、

相撲の場合には土俵にヒントがあるのではないかと思いました。

それは土俵という「輪」の中の人々。

内輪同士であれば接触できるのではないかと。

 

私の推察の真偽は不明ですが、この話に生徒は興味深く聞きいっていました。

 

コメント
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