都内ではすでに多くの学校がベネッセの英語検定GTECを実施しています。
1回約5000円の試験。
ベネッセ発表では120万人が受験。
年間でそれは60億円に達します。
受験者数を考えると莫大な金額がベネッセに入っているのです。
私の勤務校でも本日、授業をつぶしてGTECを実施しました。
来年度への共通テストへの導入は見送られましたが、すでにそれに備えて多くの高校が事前準備を実施してきました。
本日は、GTEC実施時にトイレにもいけないような試験監督官を拝命しての感想です。
それは4技能(R、W、S、L)に適応した試験がウリのテストのはずですが。
全ての指示が日本語であることには違和感があります。
さらに、問題の中には日本語での説明導入がなされている違和感。
例えば、「A君は空港で親友B君の見送りをしています」というような日本語での説明。
GTECの試験形式はTOFELなどを見本とした試験方法です。
今後何らかの形で、共有テストに代わる外部試験にするにしても、それには改良する余地が多く残されていることを実感しなおしました。
入試が変わるとことで勢いづいているのは問題集を発行する出版社です。
高校現場には共通テスト対応ということで、来年度の高3生向けに多くの問題集の売り込みがあります。
馬券の予想屋が勢いづいているように。
近年、AO入試や公募制推薦などを利用する受験生が多くなっています。
それは出来るだけ早く合格したい受験生と出来るだけ早く入学性を確保したい大学側のニーズがマッチしているからです。
推薦入試では、受験生に学力以外に「小論文」を課す大学も多くみられます。
AO入試を受験希望する多くの受験生は学力に自信のない生徒が多いようです。
つまり、2者のニーズはマッチするわけです。
そのような流れに乗じて、放課後の特別講座として「小論文講座」を請け負う業者や添削を請け負う業者の売り込みも激しくなってきました。
そこで私なりに入試での「小論文」について少々調べてみました。
「志望理由」や「時事問題」を書かせる大学が多いようです。
一般入試や国公立の二次試験では小論文を課す大学も見受けられます。
例えば、早稲田大学スポーツ科学部の一般入試では小論文33点、英国で150点。
小論文の入試問題は
2019年
問「子どもの頃に遊んだ「かくれんぼう」は大人になると遊ばなくなる。なぜなのかを601字以上1000字以内で論じなさい。
2018年
問 じゃんけんの選択肢「グー」「チョキ」「パー」に、「キュー」という選択肢も加えた新しいゲームを考案しなさい。
解答は、新ゲームの目的およびルールを説明するとともに、その新ゲームの魅力あるいは難点も含めて601字以上1000字以内で論じなさい。
このような問題は、解き方を学ぶ以前に多読により多くの背景知識を備えておくことが必要となると思うのですが、いかが思われますか?
実際は小手先の技法のみに目がいってしまうようです。