1970年に18歳までの子どもの数は3188万人。
2017年では子どもの数は2034万人と子どもの数が減少しています。
それに反して、
1970年の教育費は年間2.4万円。
2017年のそれは37.1万円と教育費の出費は増加を続けています。
子どもの数が減少しても教育費の出費が増加している理由は一人当たりにかかる教育費の高まりに違いありません。
その現象は良い学校に入学させればその後の生活に困らない明るい未来が自分の子どもにはあるのではないかという親の希望や願望、そして幻想に支えられてのものだと思われます。
しかしながら、現代は今後の見通しが立たずにますます不透明な時代です。
小学校に英語が導入されてみんなが英語塾に通塾する。
中学受験に備えて小学生でさえもクラスの多くの生徒が受験のための塾に通う。
中学受験塾では塾生に通塾していることが分かるようにお揃いの指定バックを購入させ、冬期講習料金も別途徴収、加えて模擬試験代金も追加徴収とその支払額は高額です。
わが家の子どもの場合も小6年次に年間約80万円を塾に支払っていました。
さて、私が10代の頃、つまり1970年代の時代でも補習塾はありましたが、今ほど受験熱は高くはありませんでした。
地方に暮らすわが家の近くには予備校はありませんでした。
もっとも仮にあっても 塾に行かない(出費しない)ことを条件に大学進学を認めてもらっていたので自分で勉強することをしていました。
そのような状況の中、お金のかからない公立の商業高校に進学した私にとってラジオは本当にありがたいメディアでした。
具体的には毎月発行される旺文社の大学受験ラジオ講座テキストを有料で購入。
無料で「大学受験ラジオ講座」(ラ講)を聞いていました。
それと同時に「蛍雪時代」も購入。
蛍雪時代には勉強の仕方についての記事も書かれていましたので、その雑誌は進学に関しての良き助言者でもありました。
短波放送を受信できるように、ソニーの短波ラジオも買ってももらいました。
しかしながら、主に聞いていたのは深夜に放送されていた「鶴光のオールナイトニッポン」だったように記憶していますが。
ラジオは一方通行のメディアであり、双方向メディアである「赤ペン」先生などにその座を奪われ、現在ではスマホ学習を取り入れたエデュテクが流行っています。
いくつになっても「♪タラッタラララ、タラッタラララ♪」とラ講のイントロだけは妙に頭に残っているのは何とも不思議です。