私にも子育て経験があります。
しかしながら、当時は自分自身の未熟さや生活していくことに忙しくて心の余裕を持てませんでした。
子育てを客観的に楽しむ余裕などとてもなかったのです。
当時、子どもを寝付かせるつける役割が多かった私。
絵本の読み聞かせや子守歌などを歌って寝かせたものです。
こちらも疲れていて、めんどうくさい時にはオリジナルの子守り歌もよく歌っていました。
♪恐竜ネロの歌♪
「ネロ!ネロ!寝ろ! 恐竜ネロは男の子・」
子どもたちは当時のこと、当時のネロの歌を記憶しているそうです。
私の子育てから約30年が経ちました。
同じ建物内には1歳の孫がいて週の半分はわが家に連れてこられます。
体力的には彼の世話をすることはとても辛いことですが、自分の子どもでないという気楽さと私自身の心の余裕もあり客観的に彼の成長を日々、観察することができています。
たぶん20歳前後の全く子育て経験のない学生では、子どもの成長についての講義を聞いたり、関連する本を読んだりしても完全には理解できないかもしれませんね。
「自我の目覚め」に該当しそうな事柄がいくつかありましたのでご紹介しましょう。
・「みかん」が大好き
みかんを見ると、満面の笑顔になり、「あかん」(ミカンと言えないようです)と何度もいって、指差しして皮を剝くようにお願いしてきます。
1人で3つも食べてしまいます。
・「麩菓子」が好き
先日、麩菓子を与えたところ大喜び。
でも彼は一気にそれを食べることはできません。
こちらが食べやすいように小さくしてあげたのですが、それを何度も床に落としてしまう彼。
落とすと同時に室内犬のトイプードルがそれを食べてしまいました。
その子犬に対して、「あー君の」と文句を言っている彼。
手に持っている残りの麩菓子にも飛び掛かってくる室内犬の反撃もありました。
それはまるで兄弟喧嘩をみているような光景。
彼は「あー君の」と言いながら逃げまどっていました。
・「やわらかいタオル」が好き
夜は必ず、やわらかいタオルの一方をしゃぶっています・
タオルをしゃぶる目的はたぶん指しゃぶりをしている姿を隠すためです。
そのタオルを子犬の背中にかけていたところ、「ア~君の」と声を出しておかんむり。
さっそくタオルをとりかえしていました。
成長を近くで見て観察することができる楽しさはありますが、一緒に公園まで散歩して行き帰りの時間を抱っこしてあげる辛さも日々感じている私でもあります。