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『緊急事態宣言における矛盾』

2021-05-04 07:07:07 | Weblog

現在、東京には緊急事態宣言が発令中です。

人が集まりやすい都内の百貨店には休業命令が発令されて埼玉県の大宮や神奈川県の川崎の百貨店には地元の客に加えて都内からも客が押し寄せているそうです。

片手落ちとはこのことなのではないでしょうか?

人流を押さえ込みたいのなら首都圏全域で行う必要があると思うのですが・・。

緊急事態宣言中の学校対応もまちまちです。

公立校は通常通りに登校させての短縮授業の実施や分散登校を実施しています。

私学である私の勤務校は完全にオンラインに移行しました。

もつとも保護者の心配や要望も強くオンライン教育の実施は避けられないのが実情です。

 

東京都の小池百合子知事は「東京を出ないで下さい、東京にもいらっしゃらないでください」と発言されていました。

都民の都内での人流抑制も目的だと思うのですが、先日、東京都高等学校体育連盟(高体連)からはGW中の大会実施のお知らせが届きました。

剣道、卓球、バトミントン、サッカー、少林寺拳法、テニス・・。

高校3年生にとっては最後の大会になる生徒もいるので大会に参加しないと言う選択肢は学校としても選べないのです。

指示が穴だらけであることを感じずにはいられません。

 

「東京を出ないで下さい」という発言はありましたが、私はGW中の殆どを鬼怒川の小部屋で過ごしました。

建物は鬼怒川に隣接していて、眼下に鬼怒川の川面を見ることができる環境です。

川からは「きゃあきゃあ」という長時間に及ぶ複数の若者の悲鳴が聞こえてきました。

それは、ラフティングを楽しみ岩から飛び込む20名ほどの若者たちです。

ゴムボートには隙間のないほどに座る若者たちの密な状態。

鬼怒川のライン下りも声を出さないようにという指示はあるようですが大にぎわいでした。

ライン下りの降船場はお祭りでもやっているかのような人、人、人。

今年は鬼怒川だけでなく、多くの観光地が賑わったようです。

車のナンバープレートを見ると殆どが首都圏からのものです。

東京だけしか緊急事態宣言が出されていないので、都内で遊ぶことを避けて都外、郊外で行楽を楽しむことは当然の行為です。

これらの行為は行政も予測できたはずですが、なぜか東京にしか非常事態宣言を出さないという矛盾。

行楽地で行楽を楽しんだ首都圏の人々が都内に戻ってから、感染爆発が起こらないことを祈るばかりです。

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