私が子供だった頃、お年玉はいただいていましたが誕生日に祖父母からのプレゼントをもらった記憶はありません。
そもそも、「誕生会」を実施する過程は、ある程度のお金のある一部の家庭だったと思われます。
さて、最近では結婚しない人たちも増えていますし、子どもを産まない人々も増えています。
実際に東京の出生率は0.9になったことも報道されていました。
子どもが少なくなることで、両親の一人の子どもにかける期待や教育費は確実に増えるのも当然です。
それを裏付ける現象の一つが首都圏の中学受験者数の毎年の増加です。
実際に子どもの数は49年間連続して減少し続けているにも関わらず、2014年に4万2800人だった中学受験者数は2023年には5万2600人と約1万人が増加しているのです。
当然の事として少子化現象により、祖父母から孫に対しての「まなざし」も増えていると思われます。
私の勤務する私立中学が年に何回か実施する「学校説明会」には保護者に加えて祖父母も同席される方が確実に増えてきました。
1人の受験生に対して六人の金銭面での支援者がいるのです。
勤務校においても最近の私立中学受験ブームの影響もあり、中学のある学年ではA組からG組まで7クラスでの編成がされています。
さて、私に関してですが今年の5月には神社で実施した七五三のお参りにも参加してきました。
先日は9月に誕生日を迎えた孫を囲んでの祖父母や叔母同席の誕生会が実施され、飛鳥山にある子どもが入りやすいレストランで行われた食事会にも参加してきました。
3歳の誕生日を迎えた孫はウエディングレース風のドレスを纏い、多くのプレゼントを手にして喜んでいました。
孫への過大なる関与と見れば、「バカ祖父母」と思われてしまうかもしれません。
しかしながら、視点を変えてみると葬儀などの不幸の時しか会わない親族が、「誕生会」という口実で酒を交わしながらの親交を継続するという機会になるとも思われます。
いつまで関われるかわかりませんが、健康な限りは参加していきたいと思った次第です。