芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

「イルカとフリッパー」

2010-06-22 11:03:15 | Weblog
 今は昔。子供の頃。
イルカと大根の煮付けを夕食として食していた。
ほぼ同時期(1970年代)に私はテレビで「わんぱくフリッパー」を観るのを楽しみにしていた。
その番組では、人間でなく白いイルカが主人公として大活躍していた。
我が家の食卓に出されるイルカは白ではなく黒。
イルカは白だと思い込んでいた私は、
おかずとなった黒いイルカを見て
イルカは白色だけでないことを始めて知った。
イルカの黒い皮は厚く、とても硬い。
それは、ゴムのような食感で食べられたものではない。
実の部分は、赤身と脂身がはっきりと境界から二つに分かれている。
すきな料理でもなかったが、
あの食感は今でも忘れられない。
イルカを食べた、あるいは食べるというと
我が家が、特殊な家庭だと思われるかもしれない。
しかしながら、
私の生まれ故郷ではイルカを食べることは一般的であったようだ。
(辞典やインターネットにもそのような記載がある。)
現在でも、魚市場にいくと「イルカのタレ」が販売されている。
ビーフジャーキーと同じような天日干しされたイルカの味付き肉だ。
イカのスルメ(スルは縁起が悪いのでアタリメかな)のように、
炙って、醤油、マヨネーズ、七味などを添えて酒の肴として食べられている。

今日、イルカについて書いた理由は
昨日の報道で日本のイルカ漁の残酷さを取り上げたドキュメンタリー『ザ・コーヴ』(The Cove)の上映が7月3日から東京などの6館で上映されることが決まったという報道がなされたからだ。

先週、JUWAT研究室に向かう前にブロードキャスターである「ピーター・バラカン」さんの講義を拝聴した。
講義の中で、取り上げられていた映画が正に『ザ・コーヴ』だった。
明治大学という大学内での上映も突然中止になってしまったことを嘆かれていた。
日本は民主主義国家のはずなのに。
映画の上映すら、右翼の抗議行動の為に中止にせざるをえない。
映画の内容についての是非は、
観客が見終わった後に判断するべきだとの言葉がとても印象的だった。
妨害行動を恐れて、まだ上映館は公開されていないが
7月に入ったら久しぶりに映画館に足を運んでみようと思っている。

その他、彼が講義で取り上げていた
ランキン・タクシー(Rankin Taxi)の
信ずるものは
も私にとっては始めて聴くジャパニーズレゲエ。
・・千代田区の真ん中をセントラルパークに・・等の歌詞は、
世の中に対しての疑問を呈することなどはすごく新鮮だった。

ピーターバラカンさんの講演は、
大学生以外の一般市民にも開放されたものだったにも関わらず学生の少なさがやけに目立った。
講演を聴けたありがたさとともに現役大学生に対しての物足りなさも感じてしまった。
コメント
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