傑作PCゲームを求めて

2018-03-21 12:20:42 | ゲームよろず

 

 

「傑作PCゲームランキング」なるものを書いたのは、もう七年も前のことになる。今もってこれらの作品が色褪せていると全く思わないが、結局YU-NOのリメイクを買わず、FateはGrand Orderって何すかそれ?状態なので、こうして人は老いていくのだなあ...( = =) トオイメという感慨に老けっていたりする。まあ知らないものを酸っぱいぶどう的にけなす人間にだけはなりたくないものだが・・・

 

まあ一応言っておけば、興味のベクトルが変わってきているというのはあるだろう。昔やったものに関連する作品を追いかけるのではなく、Undertaleやcuphead、Lisaシリーズといったこれまで全く縁のなかったものを偶然の機会をとらえてプレイするようになっており、可処分時間は変わらないのでYU-NOとかをやってる暇はない、とまあそういうわけである。

 

ちなみに現在のランキングは以下のようになっている。

【殿堂入り】=別格 
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO(elf)
Undertale
cuphead
君が望む永遠(age)
沙耶の唄(Nitro+)
ひぐらしのなく頃に(7th expansion)
euphoria(CLOCKUP)

 

Undertaleはまだコンプリートできていないのだが、その優れた物語性・音楽性は言うまでもなく、非常に高いゲーム性を兼ね備えている(Sans戦が最も典型的だが、ゲームだからこそできる演出に挑戦し、成功している)。その稀有な完成度の高さから、殿堂入りするのに十分な価値を持っていると考えた。

 

cupheadはそのアイデアの秀逸さとその世界観をより魅力的にする音楽・キャラクターも去ることながら、やはり圧倒的なゲーム性の高さが他の追随を許さない。端的に言えば、難易度的にやさしい作りになってないので、変身したボスの攻撃であっさり死ぬこともあり得るが、その一方ボス戦メインで短時間プレイが可能なため、ちょっとした空き時間に何度でも挑戦できるようにしているのが上手い。それによって、No Hitを目指していくらでもやり込みができる難しさを持ち、同時にシューティングが苦手でもある程度は先まで進めるゲーム仕様が幅広いユーザーを獲得する要因になっていると考えられる。また独特な世界観とアニメーション・音楽により、ただの弾幕ゲームではなく、それ自体(=ボスの変身や攻撃方法)が演出としておもしろいという非常に優れたゲームとなっていると言えるのではないか。

 

euphoriaを高く評価する理由は、二重・三重の物語構造と、それを支える声優の演技力である。しかも、レビューを見返して改めて思うのだが、ちゃんと考えてプレイしていれば気づける不自然さがきちんと織り込まれており、そこも後付けではない納得をプレイヤーにもたらす演出がなされている点は高く評価できる(あえて言うなら、党派性とレッテル張りによる思考停止が現実社会で見られる今日では、作中の意図的なテンプレ表現[=そこでは虚構の明示という役割を持つ]が、遠くない将来現実そのものなる日がくるかもしれない、とも思う次第である)。「沙耶の唄」や「さよならを教えて」と似て、エロゲーというより「十八禁だからこそできる表現」を追求している作品で、よほど嗜虐趣味がなければゲームを進めるのがしんどい部分があるのはプレイした人なら周知のことだろう。しかし、そのような行動・描写がなされる物語的必然性が最終的に付与される点で、稀有な作品と言えるのではないだろうか(ちなみに今述べた「必然性」を個人的トラウマによって説明するのがいわゆる「泣きゲー」や「鬼畜ゲー」だが、この作品の場合は大きく異なっている)。設定は一種荒唐無稽に思われるかもしれないが、シンギュラリティを30年後に控え、あるいは人工知能の発達で富のさらなる集中がありえる未来において、euphoriaような社会や実験が当たり前になる可能性は決して低くないだろう(「サピエンス全史」などでも言及されているが、近い将来に大金持ちであれば不老が可能になるとすれば、今現在私たちが持っている社会・人間のモデルはもはや通用しないのだ)。

 

 

【傑作ランキング】
1位    CROSS†CHANNEL
2位  腐り姫 
3位  Fate stay/night
4位  flutter of birds
5位  鬼哭街     
6位  家族計画~絆箱~
7位  .flow
8位  終末の過ごし方 
9位   魔女の家
10位    

番外  さよならを教えてゆめにっき

 

1~6位まではそのまま。7位以降が大きく変化している。プレイした作品数が増えたからか、やはり何かしら琴線に触れる部分がないと、「まあよくできてるんじゃない?」というレベルだと入れてもしょうがない気がするんだよねえ。その意味で、たとえそんなに長くなくても「魔女の家」とかはすばらしい作品だなと思うわけで。あれ、10位は・・・?と思われたかもしれないが、こちらは現在空位である(新しくIbを入れるのはどうもなんかしっくり来ない)。前は別の作品をランクインさせていたが、どうも納得がいかんので排除しましたよと。もしかするとそこにLisa the painfulとかが入ってくるかもしれないが、それはまた先の話だろう。

 

てなわけで一旦ここまでで終了としたい。


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