現代日本社会のコスモロジー:抑圧・ルサンチマン・袋叩き

2020-02-05 12:31:37 | 生活
  『中世の秋』と『ホモ・ルーデンス』に絡めて「文化史こそ歴史である」という記事を書いた同日、マル激でまさしくそれにつながる話がなされていた(正確にはそれが動画として掲載されていた)ことを知って驚いた。   「コスモロジーと『遊び』:動物裁判、シロアリ供養塔」でも書いたようにまだ続きがあるため、ここでくだくだしく動画の感想を述べることはしないが、非常に示唆的な部分に関 . . . 本文を読む
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次なる毒書会は・・・

2020-02-04 11:07:00 | 本関係
  『ホモ・ルーデンス』の会は終了したので、次はどうしようかと考えていたら、ブレグジットに関するジョンション首相のインタビュー(すっとぼけ)を見てこれしかないと確信した。   すなわち、シュンペーター師匠の『資本主義、社会主義、民主主義』である。   ブレグジットに限らず、資本主義・国民国家・民主主義という近代を特徴づけるトリアーデが終わりの始まりの様相 . . . 本文を読む
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量産型クソ映画に見る内向き志向:ならば「内」が死んだら終了やな

2020-02-02 15:31:09 | 感想など
  クソ映画レビューも大変ですなあ(小並感)・・・それにしてもまあ何でこんなジャンクがばりばり量産されるかと言うと、端的に言って作らないと仕事がないからだろうし、もう一つは日本という内側の市場しか考えてないからだろう(対照的に始めから海外市場を意識しているのは韓国映画である)。   まあそうなると、今後「どんどん人口減っていく→売上低下→使える金も . . . 本文を読む
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コスモロジーと「遊び」:動物裁判、シロアリ供養塔

2020-02-02 12:18:18 | 歴史系
    前回は『中世の秋』や『ホモ・ルーデンス』のテーマが世界認識(コスモロジー)である、と後者の第一章さえ読み終えてないのに喝破してみましたよと(・∀・)で、以下それっぽい書き方をしてみるとこんな感じだ。     『中世の秋』では中世ヨーロッパに焦点を当てつつ「暗黒時代」とみなされていたそのコスモロジーを解明しようとした(ただし . . . 本文を読む
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かんぽの不正:ますます衰退する日本で、これは他人事ではない

2020-02-01 15:10:00 | 感想など
カカチャンネルでかんぽの不正に関する報告書の紹介がなされていたので掲載しておく。これから少子高齢化が進んでいって国内のパイが減ると、こういうなりふり構わない営業、てゆうか「詐欺」はもっと増えてくんだろうなあ・・・発想はオレオレ詐欺と変わんが、衰退して社会や企業に余裕がなくなれば、被害者側はもちろん、加害者側になることも十分ありえ . . . 本文を読む
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「文化史こそ歴史である」

2020-02-01 11:20:00 | 本関係
と『中世の秋』で述べたのはホイジンガーZ先生だが、学校教育の中で政治史をメインで教わり、文化史などあくまでサブでしかなかった私たちの経験からすると、こういう考え方は荒唐無稽に感じられるのではないだろうか。     しかし、『ホモ・ルーデンス』を含め彼の著述が世界認識や世界観の形成、すなわちコスモロジーについての分析だと気づいた時、それが宗教、倫理、法概念、パラダイムなどあ . . . 本文を読む
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