ようちゃんばあば日記

お米と野菜をつくり、保存食作り 編みものなどの日常を綴っています。

漂流

2009-10-08 | 読んだ本
台風18号は 日本を縦断する模様で まだまだ恐い状況です。みなさんのところは 大丈夫ですか。

わたしの地域は 雨は降りましたが 雨量も大したことなく 風も吹きませんでした。

朝には もう日が差していました。ありがたいことでした。
 


これらの本は 台風などのシケで 漂流し 外国にたどり着いた 日本人の 本当にあったことを

もとに書かれた 小説です(台風時期に縁起でもなく申し訳ありません)


井上 靖氏 の「おろしや国酔夢譚」はあまりにも有名で 映画にもなりましたので ご存知と思います。

伊勢をでた千石船がシケに見舞われて 大黒屋光太夫ほか17名が8カ月漂流の後 アリューシャン

列島にたどり着き 日本に帰国を願い出るため レニングラ―ドまでシベリアを横断する と言う実話です。

わたしは この有名な小説を なぜか長い間 よんでみたいと思うことが できませんでした。

食わず嫌いといいますか ただ なんか難しそうと言うだけのことで 井上 靖氏の本に 近づけなかった

だけです。

なぜ読んだかと言うと 昔 ファンだった 椎名誠さんの「シベリア追跡」で この 「おろしや国酔夢譚」

を元に椎名さんが シベリアを 横断した時のことを読んだからです。

元を知らなければ 理解もいまひとつなので やっと 重い腰をあげたのです。



三浦 綾子さんの 「海嶺」は上・中・下 3冊からなる大作です。

知多半島から江戸に向かう千石船が難破した14人の船乗りが 1年2カ月後にアメリカにたどり

着いたときには たった3人になります。

アメリカや イギリスでは 船乗りが 文字や絵を書け 礼儀正しく賢い日本人の素晴らしさに

驚き 尊敬されます。

日本では禁じられていたキリスト教徒にであって 聖書を和訳する手助けをするほど 英語にも 

堪能になり 外国の暮らしも考えも 身に付きます。

イギリス経由でやっと日本に帰れると思いきや 鎖国時代の日本を目の前にしながら 大砲で追い

払われて帰国を果たせなかったという 本当にあった話です。



新田次郎氏の「アラスカ物語」は ちょっと事情は違いますが 明治時代に 15歳で外国航路のボーイ

として単身アメリカに渡った安田が アラスカで途中氷に閉じ込められて 働いていた船が動けなくなり 

日本人差別を感じていた 安田が代表で 一人で 氷の上を歩いて エスキモーに助けを求め 船は

助けられましたが かれは そのままエスキモーの村に一人もどり エスキモーの暮らしを改善し 

一生日本へ帰ることのなかった エスキモーのモーゼと言われた人の話です。
   

秋の夜長に じっくりと いかがでしょうか。


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コメント (14)
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