中部以北の亜高山帯に見られるスグリ科の低木です。栂の森のロープウエイ駅近くに見られました。東北北海道でも見られる種ですが、新潟県内では小蓮華岳周辺や妙高山・焼岳と苗場山周辺しか見られません。越後三山や北部の飯豊山や朝日岳などの高山にはあってもよさそうですが、確認されたことがないという分布をしています。何が原因なのでしょうか? 分布を広げるときの要因が何だったのか興味深いものがあります。
コマガタケスグリは以前はユキノシタ科に分類されていましたが今は独立しスグリ科になっています。房状の花序にたくさんの両性花を付けます。がくは5裂し花弁は小さく5枚。おしべも5本で5数性です。果実は液果で赤から黒く熟します。