八方駅からゴンドラに乗って兎平に付きます。その次のリフトに乗るべく歩いていると脇の芝地にハルリンドウを見つけました。賑やかにたくさんの花を林立させています。この種は低地に見られるものですがここは海抜1400mほどありますから高山といかないまでもそれなりの高度があります。実はタテヤマリンドウはこのハルリンドウの高山型と考えられている種で両者を比較するには格好のチャンスに恵まれました。
タテヤマリンドウとの違いはあまり明確ではありません。花数が多いことと草丈が低いことくらいが違いとして理解できました。八方尾根の植物を記載した書籍によると山麓部にハルリンドウ高所にタテヤマリンドウが見られるとあります。話によると両種の堺目の個体はどちらにすべきか迷うこともあるのだとか。植物の分類の難しさを考えさせられました。ちなみにこのハルリンドウを新潟の地で見た記憶がありません。県内で自生しているのかどうか手持ちの資料にはありませんし周囲の人からそれらしいことも聞いた記憶がないので自生していないのかもしれません。県内にはフデリンドウがごく普通に見られます。