森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒヨドリバナ 2

2007年07月26日 | 自然観察日記
 名前の由来は野鳥の「ヒヨドリ」から来ているとは思いますが、どういう関係があうのでしょうか。ヒヨドリが鳴きだす時間に咲くという話があるそうですが真偽のほどは分からないそうです。

ヒヨドリバナ 1

2007年07月26日 | 自然観察日記
 なんとなく秋のイメージがするヒヨドリバナ、まだ本格的な暑さも来ないうちに咲き出したようです。夏から秋に今までとはタイプの違う花が山野を彩ることになります。これは中国からの帰化植物とされますが在来種のように至る所に野生化しています。

キソチドリ 1

2007年07月25日 | 自然観察日記
 葉の茂る林の林床は下草が余りありません。そんな中にぽつんぽつんと生育している野生のランです。ランは綺麗・豪華というイメージがありますが、全くその逆のランも多いものです。キソチドリもそのうちの一つ。訪れる昆虫もほとんど目に付きません。いないわけはないと思いますが・・・。



ナラの樹の枯死 2

2007年07月24日 | 自然観察日記
 枯死したコナラの樹の根元、黄色の粉が幹の各所で吹き出ています。凄いものになるとこの粉(木屑)がこんもりと山になっています。カシノナガキクイムシという昆虫の食害の後です。この昆虫と菌(カビの一種)との関係が指摘されていて、菌の繁殖で導管(水分を上に上げる仕事をする)が詰まるのでしょうか。あっという間に枯死するため落葉する暇もないのが実態です。
 コレラのようなコントロールが利かない疫病でなく、自然の生態系の多様性でコントロールが利く生物の間の営みであって欲しいものです。

敬老の日 おくりもの

ナラの樹の枯死 1

2007年07月24日 | 自然観察日記
 いわゆる「ナラ枯れ」です。依然として猛威を振るっています。つい先月までは青々と茂っていたコナラの樹が、気がつけば葉が赤くなりあっという間に枯死してしまいます。
 かって「マツ枯れ」が大きな問題になり多くのマツの林が消えました。ナラ枯れは現在進行形です。全国的にすでに多くのナラ類の樹が枯死しています。マツの樹のように絶滅に近い状況でこの被害が進行している地域もあるそうです。

ボタンクサギ 2

2007年07月23日 | 自然観察日記
 民家の近く、川沿いの道路わきにひと塊になって咲いていたのを撮影しました。花はなかなか豪華で見ごたえのあるような気がしますが、庭を飾るわけでもなく無造作に道路わきに咲いている光景が何となく奇異です。クサギ特有の匂いが関係しているのでしょうか。

敬老の日 おくりもの

ハマユウ 2

2007年07月22日 | 自然観察日記
 日本の在来種は花弁が細くもっと沢山の花を輪生します。インドハマユウはユリのような花で、全体にやや小型です。公園などに植えてあるといいますが、新潟では気づきません。
 暖かい地方の植物であることは間違いないのですが、常緑の葉は冬場に枯れ何層にも新芽を覆うためでしょうか、耐寒性が強い種のようです。
 とはいっても、雪国の内陸部にハマユウはどうもイメージがあいません。

ハマユウ 1

2007年07月22日 | 自然観察日記
 西日本の夏場の海岸にはハマユウがよく見られます。青い海と純白な花のコントラストが素敵で脳裏に焼きついている光景の一つです。
 これは、在来種のハマユウでなくインドハマユウという外来種で、以前知人からハマユウといっていただいたものです。当時、海岸植物が長岡辺りで生きれるものかと疑念を抱いたものの、地植えで生きていいるといいますから私も地植えにしてみました。その後、在来種でないことを知りましたが、暖冬のせいなのでしょうかこのハマユウ死にそうで死にません。今年も花が咲きました。

敬老の日 おくりもの

ニワウルシ 3

2007年07月21日 | 自然観察日記
 翼果を鈴なりに付けます。これがこの樹の大きな特徴で、遠目でも直ぐに判ります。雌雄異株というのですが、見渡した辺りにはみんな果実が付いていました。ここは雌株だけなんでしょう。そういえば、このニワウルシ河川敷などにも野生化が進んでいる場所があるとか。荒地を好みまた根でも栄養繁殖をするのだそうです。

ニワウルシ 2 花

2007年07月21日 | 自然観察日記
 ニワウルシはニガキ科の高木です。花は6月ころに咲きますがほとんど目立ちません。シンジュともいわれていますが、日本の在来種ではありません。中国からの移入種です。

ニワウルシ 1

2007年07月21日 | 自然観察日記
 地震以来憂鬱が続きます。被害は大したことが無いというけれど、この長雨で判明したことが屋根の雨漏り。先回、中越地震でダメージを受けた屋根を修理したものの新たに問題が生じたようです。
 古い家並みが続く道路わきにニワウルシの林がありました。普段通っている道脇に「何の樹だろう」と思うものが沢山あります。このニワウルシもそんな仲間の樹ではないでしょうか。でも、この時期は特徴的な実が沢山付くから特定しやすい時期ですね。ニワウルシの樹肌に手を触れてメランコリーな気分を癒しました。