森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アオツヅラフジ(ツヅラフジ科) 2

2007年07月05日 | 自然観察日記
 雌雄異株の植物で、これは雄花のようです。小さく地味な花ですね。普段人知れずひっそりと咲く植物ですが、たまにはそんな野草にも光を当ててあげましょうか。
 蔓を工作に利用している人もいるとか。また、薬草としても利用されれいるようです。

夏のキノコ 3

2007年07月04日 | きのこ・菌類
 カシタケとしておきます。カシやシイの木の林に発生することからの命名のようですが、越後の雑木林にもよく見かけます。食べたことはないですが食用だそうです。色の変化が多い種で判定には気を使います。

夏のキノコ 2

2007年07月04日 | きのこ・菌類
 ツルタケでしょうか。黄色がかったカバイロツルタケもこの時期から発生し始めます。テングタケの仲間では食用にする数少ない種ですが、それほど食欲が沸くものではないですね。

夏のキノコ 1

2007年07月04日 | きのこ・菌類
 キノコは年中発生するのですが、目だって多くなるのがこの時期から。いわゆる夏のキノコが目に付きだしました。
 これは、ドクベニタケかな?どこにでもあってまた微妙に変化があるからとても難しいものとされます。茎が薄く赤くなっているところはドクベニタケでないですね。かじってみたら辛くなかったからこれもドクベニタケの性質でないなぁ・・。また宿題が出来ました。

トリアシショウマ(ユキノシタ科) 2

2007年07月03日 | 自然観察日記
 バラ科のヤマブキショウマという種があります。これがよく似ているんですね。一応別科です。大きな差がありそうですが、どこがどう違うのか?。これがなかなか言葉でいえない・・・。花弁の長さとか葉の光沢とか細かいことを言ってみても「ワカラナイ!」。でも、じっと見ていると分かるんです。変ですね。
*ユキノシタ科もバラ科も大きく見れば「バラ目」で同じグループにくくられます。

ヤマブドウ(ブドウ科)

2007年07月03日 | 自然観察日記
 ヤマブドウが若い実を付けています。今年は実成りがいいのかな?見た目沢山の実を付けています。
 日本の野生のブドウは3種。サンカクヅル、エビズル、ヤマブドウです。個体の大きさと葉や実の大きさもこの順ですね。とはいっても私はエビヅルをしっかりと確認したことがありませんからちょっと怪しい・・。野原でよく見かけるノブドウは、この3種とは別属で食用にはなりません。

ツノハシバミの葉

2007年07月02日 | 自然観察日記
 先週の自然観察会の際にツノハシバミを知りたいという方がおりました。以前食べた美味しい実の記憶が忘れられず、家で作りたいといいますから「これだよ」と教えてあげました。特徴的な葉の文様を理解した彼、目が輝いていました。これで、緑の海からツノハシバミを見分けられるわけですからね。
 ツノハシバミはカバノキ科の低木です。

ツノハシバミの果実

2007年07月02日 | 自然観察日記
 今年はツノハシバミの実が目に付きます。偶然かもしれませんが、私の散策するところの至る所に結実しています。日本のヘーゼルナッツで、とても美味しいのですが表面にある鋭い硬い毛がどうもいただけません。丸ごと火に炙って棘を処理すれば良いという人もいますから、近々試してみましょう。

クリの雌花

2007年07月02日 | 自然観察日記
 よく知られているクリですが、雌花を確認することは少ないですね。いかいがの赤ちゃん、真ん中の白い毛状の突起が雌しべの花柱でしょう。手前に白い雄花が列状に並んでいます。

アメリカネナシカズラ 2

2007年07月01日 | 自然観察日記
 ヒルガオ科の仲間で大きくいえばサツマイモやアサガオの仲間。発芽時はれっきとした根がありますが、発芽後宿主(ホスト)植物に出会うと、あとは茎に寄生根を差し込みますから本来の根は御用済みとなるのです。
 パラサイト、こういう進化を選択した植物もいるんですね。自らの栄養を他種に100%依存している・・。傍若無人に振舞っているネナシカズラですが、近種にマメダオシという種があります。こちらは急速に個体数を減らし絶滅危惧種になるとかならないとか・・。パラサイトの生活もなかなか難しい面があるようです。

アメリカネナシカズラ 1

2007年07月01日 | 自然観察日記
 農道脇の草むらや土手の草薮にラーメンでもひっくり返したような黄色の蔓を見かけたことはありませんか。寄生植物のネナシカズラです。最近よく見かけるのが帰化種のアメリカネナシカズラです。