純白のやや大きめな花です。県内ではミヤマカタバミよりコミヤマカタバミを見る機会が多いのでとても新鮮な気がしました。県内の分布について資料がないのが残念ですが弥彦山塊の特徴づける種かもしれません。条件がそろうとそれなりの群落を構成する種といわれますが、国上山では弧生していました。
コシノカンアオイも見られましたがカンアオイ属の仲間でウスバサイシンに出会いました。経験的には密度は高くないのですが近県にも広く見られます。この種がヒメギフチョウの食草といわれますがヒメギフチョウが生育するには個体数が少なすぎます。個体数の高い地域とヒメギフチョウの生育地と重なるはずです。一般的には海抜が高い地域に多いとされます。
コシノカンアオイの花は色が黒いせいか少々グロテスクに感じますが、ウスバサイシンは「変な花」という感じです。変わっていることは確かで、蝸牛媒花という言葉があるくらい地に這う昆虫や小動物の力を借りて受粉するとされています。その現場を目撃したことが無いのですが・・・。
新型コロナの自粛要請が強まる中、近場の国上山の山麓を散歩してみました。特に変わったものが出るわけではありませんが、しばらくはこの時に出会った花々を紹介することにします。
イタビカズラは新潟県では海岸沿いに見られる種で長岡などの内陸では見られない種です。弥彦山の山塊はこういう種が観察できる地域です。イチジクの仲間でつる性です。そういえば、イタビカズラの大株や果実をつけた株を県内で見た記憶がありません。地面や岩場に這い上がる個体は時々めいて入るのですが・・。糸魚川地域では大きな株を見たことがありますが、あの時は花の季節ではなかったようです。
イタビカズラは新潟県では海岸沿いに見られる種で長岡などの内陸では見られない種です。弥彦山の山塊はこういう種が観察できる地域です。イチジクの仲間でつる性です。そういえば、イタビカズラの大株や果実をつけた株を県内で見た記憶がありません。地面や岩場に這い上がる個体は時々めいて入るのですが・・。糸魚川地域では大きな株を見たことがありますが、あの時は花の季節ではなかったようです。
アマニュウの新葉がみられました。成長始めたばかりの株で黄緑色をした葉が瑞々しく感じます。3出の小葉が特徴的です。広く観察記録があるようですが、新潟県内ではむしろ珍しく貴重な種です。一般的には高山系の種という印象ですが国上山に見られることは大変興味深いことです。大型のセリ科植物でシシウド属になります。
ひと月も前にはもう花が見られるオクチョウジザクラですが、その頃は葉などなく花がパラパラと咲くもの寂しい感じの花です。それからだらだらと花が咲く樹が見られこの樹などは花の多さといい葉が沢山出てることなどでオクチョウジザクラなどとは言えないのではと思ってしまいます。
葉がオクチョウジザクラの特徴を示していますからこの個体をそう判断しています。毛の多さ、鋸歯の形、展開が完成していませんが葉の形、蜜腺の位置などで一部判定基準にそぐわないものがあるときもありますが、ほぼあっていればそれでよしとします。
とはいえ早春のオクチョウジザクラといわれる個体と一月後に咲く個体ではやはりどこかが違います。同じ種にしていいのか?あまり細かく分けたくはないのですが「種」という概念が再び揺れてしまいます。難しいですね。しかし、面白い!
とはいえ早春のオクチョウジザクラといわれる個体と一月後に咲く個体ではやはりどこかが違います。同じ種にしていいのか?あまり細かく分けたくはないのですが「種」という概念が再び揺れてしまいます。難しいですね。しかし、面白い!