いもり池周辺を歩きました。目新しものにヤマカシュウというサルトリイバラ科の半低木のつる植物を観ることができました。県内では珍しい種と思われます。かつて糸魚川地内で観た時以来で久しぶりの出会いでした。茎には鋭い棘があるのですがこの絵でははっきりしません。
見慣れない草姿をしたものがありました。青緑色をしたヒョロッとしたものです。いろいろ想像してルイヨウショウマの芽が出たばかりの姿だと気づきました。この時期の様子は初めて見るものでまた新たな側面を知ることができました。
白い花が見られた場所にはよく探すと数株の個体がありました。青花種も見られましたが、この個体のように青色が薄いものが多いように感じます。この当たりに自生しているスミレサイシンのコロニーには白い花の遺伝子が蓄積されてるのではないかと考えてみました。白花種が多く発生するエリアではないかと推測しているのです。
ブナの樹に何やら赤いものが付いています。花でもないし果実でもありません。何か近くの高木から落ちて付着しているわけでもないようです。さすれば虫こぶの一種なのかと考えてみましたが今まで見たことがない代物です。
長い棒をもてっきてなんとか手繰り寄せて観ることができました。表面は赤い綿状の毛で被われていてとても美しい虫こぶです。こんなきれいな虫こぶが存在していたとは驚きで結構山野を歩いていたつもりでも今まで知らなかったことに赤面の思いです。
家で調べてブナハアカゲタマフシという虫こぶであることを知りました。ブナの葉の表にでき、タマバエの幼虫が中にいるのだそうです。この虫こぶが見られるのは4~5月の早い時期だけで幼虫が羽化すると落下するのだそうです。よいタイミングで出会うことができました。
新潟県内では初めて出会ったミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)です。意表を突かれた感じで驚きましたが笹ヶ峰の夢の平なら自生が見られても考えたら不思議はないと思いました。妙高の笹ヶ峰高原はどことなく新潟県でありながら信州の感じのするエリアで個人的には例えば越後三山とは少し違った世界なのです。