山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山川草木に人の暮らしと「ドラゴンママ」と

2013-05-19 22:15:14 | 旅行・散策
 天竜の山間の龍山町での「森林散策会」。
 初めての会場の「ドラゴンママ」は、地元のママたちが作った仕事おこしの拠点。
 すぐ隣には、静岡県の棚田10選に指定された「瀬尻の段々茶園」。
 戦前から個人が手作業で石を積み上げて作った茶園。
 高さが100mもあるという。

                      
 急峻地に見えた茶畑はいかにも山間の暮らしを伝える。
 ここには歯を食いしばって山に生きる覚悟と達観した余裕が感じられる。
 経済効率では計れないものさしがある。

 
 天竜川の対岸にも小さな集落が展望できる。
 あちらからこちらを見れば、同じ光景が見られるに違いない。
 山村に暮らすひたむきさがここでも感じられる。

         
 目標の「不動の滝」は見事なフジを左右に従えていた。
 そこかしこに見える大岩の迫力もまた見所だ。
 近くに「役行者」の石像があったので、ここは修行の場にもなっていたのだろう。

                     
 大空と山、それに天竜の水。
 そこに屹立する人間の魂の痕跡。
 それにしても、近年は薄弱になった人間の暮らし。

                          
 それだけに、500円の「ドラゴンママ」の手づくり弁当がありがたい。
 山村に生きるママたちの心意気がこめられている。

 忌野清志郎の「メルトダウン」の歌を聞きながら家路に向かう。
 彼が生前に早くも感じた科学的・精神的「メルトダウン」の直感に敬意を払う。
 天竜に輝くドラゴンママたちの誇りは、今日の日本の精神的メルトダウンを救うドラゴンに違いないと思うばかりだ。
 
                
コメント
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