昨日収穫したたっぷりの大根の花を捨てるのがもったいなくて、ポリの一斗缶に投げ入れる。しかし、白い花だけではパッとしないので、同じく巨大化した小松菜の黄色い花を一緒に入れてみる。すると、そこそこ重量感のある活け花となった。人工的な感じというより周りとの違和感がない。見る人がいないので自己陶酔の世界に浸ることになった。
一方、散歩に出かけたときの崖の壁に「クサイチゴ」の花が咲いていた。この実は意外に甘いが、多めに収穫して一気に食べるとさらにうまい。花をじっくり見ているとシンプルながらなかなか品格がある。
拡大して花をみると、花粉が見えたり、オシベ・メシベもしっかり見える。これ自体もなかなか芸術的だ。クサイチゴのたくましさはここの「しべ」の多さにもあることに納得する。
葉も茎も毛が多い。棘もいくつかある。これで外敵から身を守るわけだ。花びらの皺も風情がある。投げ入れ活け花の迫力もいいけれど、一輪の花もオイラの尖った心を癒してくれる。