今年もついに和宮様がゼンマイ病に感染してしまった。残念ながら特効薬はない。裏の道草山にお忍びで進入した和宮さまは、藪扱きしながらもゼンマイを収穫していった。それまでは肩が痛いとか足が重いとかおっしゃっていたが、道なき道をずんずん登っていったのだ。
篭いっぱい収穫してきた時は、疲れたとは言いながらも逆に元気になったようだ。このゼンマイ病は感染すると元気になるという特徴がある。
夜はゼンマイのワタや若芽を取り除いていく。ずっと作業をしていくと指が黒くなりなかなかもとにはもどらない。少し、水を指につけてしごいていくのがコツであるのがわかったという。
茎の束がどんどんたまっていく。このくらいで時価10500円かな?。手間の大変さや危険度を考えるとこのくらいはするぞというわけだ。
天気のいい日を選んで干していく。このところ風が強いので駐車場で天日干し。一本一本並べていくのはまるで修行のようである。風が強いといっきに飛ばされてしまうので重しは外せない。
あれだけあったゼンマイも天日干しすると縮んでしまう。これを手で揉んでいき再び天日干しを行う。手間を考えるとゼンマイの国産は極めて少ない理由がよくわかる。乾燥することで永く保存ができるという知恵の宝が乾燥ゼンマイでもある。秋の祭りの時には地元の方に食べてもらうのが数年前から続いている。