畑の一隅で「ヤマウド」の若芽を発見。毎日のようにこの若芽を探していたものの雨があったりこのところうっかりしていたところだった。さっそく、根元近くを掘ってみる。すると赤い茎が見えてきた。
収穫にはやや早いが、ヤマウドの刺身が食いたいと脳髄が命令する。逆らわずにとりあえず3本だけ試掘してみる。太さも申し分ない。今年初めて生で食べるヤマウド刺身だ。
あわてていたので酢水につけるのを忘れていて白身がいまいちだが、太い茎をスライスする。味噌をちょっぴりつけながら食べる。「柔らかい!!」市販のウドより数倍コクがあるのが特徴だ。さすがに「ヤマウド」だ。
十数年前、この味を求めて山菜ツアーに参加し、崖の斜面を命がけで登ってきたのを懐かしく思う。
ヤマウドは捨てるところがない。皮もスライスしてキンピラのようにして炒めるのが定番だ。きょうは天ぷらにしていただいた。いつもは五月の連休前後に食べたものだが、二週間ほど前倒しで食べたことになる。ヤマウド特有のシナモンのような香りがたまらない。もう少し大きくしたらじっくり食べてみたいと、脳髄に報告する。