裏山の下を歩いていたら栗のイガが落ちていた。例年だと20日前くらいに栗が落ちるので安心していた。これはイノシシに先を越されるなとあわてて栗の樹のまわりの草刈りをする。草刈りをしていないと落ちた栗の存在がわからないが、イノシシは草があってもちゃんとわかるのだ。
とりあえずの草刈りをしたがあとの半分以上は後日となった。雨も降ってきたので斜面での作業は危険でもある。実際、二回ほど滑って転んでしまった。まだイノシシの侵入の形跡は確認していないが、害獣特有の臭いがこのところ頻繁なのだ。
草刈りした後を仔細に調べたら、栗がそこそこ落ちていたので急いで収穫する。イガの数は十数個くらいだった。夕飯にすぐ蒸かして食べてみる。「甘みが足りないなー」とぼやいていたら、和宮様は「収穫してすぐ食べるとはなんと食い意地が張っていることよ。収穫したら天日干ししてからでないと甘味は少ないんじゃ」と仰せられた。「そう言えばサツマイモもそうですね」と強欲を恥じ入る。さて、これから栗を巡ってイノシシとの知恵比べが開始する。