山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

虫のオアシスはニラの花だった

2021-09-05 21:32:20 | 生き物

 初秋の白い花は畑から野生化した小さなニラだった。このシンプルな花には小さな昆虫たちが群がっていた。ときにツマグロヒョウモンが独り占めしているときもあるが、ふだんは小さな昆虫たちのオアシスだ。

   

 意外だったのは、「トックリバチ」(トックリバチ科)が来ていたことだった。トックリバチの巣をときどき倉庫の隅で見かけることもあるが、こんな小さな蜂だったのかととても新鮮だった。腹が2段になっていてとてもキュートだった。

 その隣には、「ナミハナアブ」(ハナアブ科)がしばらくいた。名前はアブだが、頭はハエ、体はハチの擬態。花の大好きな平和主義者であり相手を刺すことはない。しかも、野菜の食害をしないどころか蜜の運搬役として受粉の貢献もしている。

   

 さらにその近くには、セセリチョウが蜜の食事中だった。白い模様からイチモンジセセリかオオチャバネセセリかどちらかと思われる。「蝶と蛾との中間的な存在」でじつに地味ではあるが、通には人気があるという。

 いっぽう、似た形の「シロオビノメイガ」(ツトガ科)も来ていたが、大きさが10mmほどなのでつい見逃してしまう。小さいけれどホウレンソウやフダンソウを食害する。メイガは「螟蛾」と書くが、「螟」には稲の茎を食害するという意味がある。つまり、メイガ科の蛾は食害する蛾という要注意人物?なのである。

 じつはこれ以外の昆虫も発見したが時間がないので後日にする。それほどに、昆虫にとっては貴重な花なのだ。野生化しているとはいえ、餃子には欠かせない栄養満点の「ニラ」なのた。もっと、食卓に招待しなければ。

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