バタフライガーデンの中央の一列に「フジバカマ」を植えている。道の駅で売っていた苗だ。いかにも素人が育てたようなポット苗だった。もちろん安価だったので買い占めてしまった。と言っても、10鉢はなかったと記憶する。ただし、それを株分けしたので20本くらいにはなったと思う。かつてはすべて栽培に失敗しているが今回は順調だ。その失敗の理由は未だわからない。つまりは、順調の理由もわからないというこころもとないありさまだ。
蕾が今にもはじけそうだ。まもなく開花寸前だ。そうすれば、アサギマダラがやってくるはずだが、見つけてくれるだろうか。見つければ、台湾へ渡るオアシスの一端になってくれればというわけだ。蝶としてもアサギマダラのステンドグラス風の斑紋が魅力的だけど。
一輪だけ開花寸前の花があった。フジバカマは、川岸の護岸工事によって自生種が激減し、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)種に指定されている。そんな意味合いもあって栽培することにもしたわけだ。ちょうど花が少ない秋の深まりの中、いよいよフジバカマのデビューとなる。
同時に、裏山に自生していた「ヒヨドリバナ」も呼応してくれてすぐ近くで咲いている。開花は夏から始まっていた。植えたわけではないのに近くにやってきてくれたので、心からのボンジュールだ。こちらにも、同じ仲間のキク科フジバカマ属なのでアサギマダラもやってくるそうだ。元の茶園は通貨を稼いだが、バタフライガーデンは労働と出費を消費する。しかし、それ以上にガーデンは生きる目当て・希望・手応えを具体化してくれる。と言ってもほとんど、手による草取りが主要な日課だけど。