夜、パソコンでブログを四苦八苦しながらやっていると、昆虫のなかにもパソコンに興味を持つ輩がいるらしい。いつもはバッタが多かったが今回は10mmくらいの超小さい蛾だった。キーを叩いていても逃げない。
注目したのは髭が長いこと、それも見事な白色で堂々と横に伸ばしていたことだった。ネットの図鑑で調べたら、やっと「角翅髭長牙蛾」という名前を発見。「カクバネ・ヒゲナガ・キバガ」(ヒゲナガキバガ科)と読む。つまり、翅の先端が90度近くの角度があり、特徴の髭が長いことだった。この仲間にはいろいろな斑紋がありそれぞれに名前があるので同定作業には時間がかかった。
「キバガ」は、頭の先端に二本の牙・口器があるのでこの科に分類される。しかし、体があまりに小さいので牙の所在が分かりにくい。仲間のなかには、ジャガイモ・イネ・トウモロコシを食べてしまう害虫も多いようだ。パソコンにやってきたからわかったけれど、野外で出会ってもおそらく注目しなかった昆虫に違いない。昆虫とも一期一会だね。