今年の栗はついにピークを過ぎた。イノシシさえも食べに来ない状況だった。同時にいつも収穫するのは裏の畑の隅にある「ミョウガ」だ。栗に追われついおろそかになる。そのため、いつも収穫が遅れパンパンにつまった蕾を逃がしてしまう。したがって、花が咲く前の収穫はいつもできないでいる。それでもなんとか、硬めの蕾を探しながら藪のなかに突入する。
夏のミョウガ畑もあるが、収穫量といい、味の深みといい、秋のミョウガにはかなわない。放任状態ながらバケツ一杯の収穫は軽く越える。最近はさすがにジャングル状態なので収穫量は落ちてきている。栄養的には、カリウム・葉酸・マグネシウム・マンガンとほかの野菜ではとれないような希少野菜でもある。
なにしろ、「魏志倭人伝」に登場するくらいのむかしからの食材なのだ。と言っても、そこには倭人はあまり食用としていないと書かれたそうだ。しかし、その後、奈良・平安時代以降、食用として重宝とされる。中国では食用としなくなった。したがって、台湾・韓国の一部を除き、世界で食用として栽培しているのは日本だけだ。
ただし、食べ過ぎるともの忘れがひどくなるという俗説がある。ここ数年のオイラの深刻なもの忘れはミョウガのせいだったかー!?。