酷暑の夜にわが部屋の貧しい灯火にやってくる蛾が元気がいい。比較的大き目の「ウスバミスジエダシャク」が灯火を賛美する踊りを繰り広げる。夕飯時にゴミを散らすこともあるのでははなはだ迷惑になる。それで捕縛の対象ともなる。似た仲間に、「オオバナミガタエダシャク」というものもあり、同定が難しい。個体差も多いようでここではまずは総合的に「ウスバミスジエダシャク」ということにしてもらう。
こちらも、模様がわかりにくい。とりあえず、「ミスジツマキリエダシャク」だろうとしておく。厳密にこだわる人にはとんでもないだろうが、オラは専門家ではないのでこんな蛾が迷いこんできたぞなーということで勘弁してもらいたい。短時間にもかかわらず、シャクガ科以外の蛾もわが灯火に来ていたが、体操やバスケットなどのパリオリンピック関係で時間がとれず、いずれデビューしてもらうつもりだ。
エダシャクの仲間が多く飛来してくる。こちらの「マダラシロエダシャク」の模様ははっきりしているので同定はやりやすい。ただし、仲間にはこれに黄色が混じっていたりして多彩なのだ。それにしても、シャクトリムシにもお洒落な美系ファッションの仲間もいるが、じつに多様であるのがわかった。
先日、近くのハンターの話によれば、最近は蛾が少なくなってきたという。昆虫の中で多数派の蛾は絶好の餌ともなっているので、その現象は自然のサイクルに開発の瑕疵ができてきたとも言える。その意味でも、地味で目立たない蛾であっても存在の意味があるというものだ。
なお、上記の蛾の同定に不正確さや間違いがあると思えますので、素人向けにゆるりとコメントしていただければ幸いです。