久しぶりに「春野山の村」の散策に向かう。初秋のこの時期になつかしく出会ったのは「ツルニンジン」(キキョウ科)だった。根っこが高麗人参に似ていることから名前がついた。韓国ドラマの「チャングムの誓い」の料理対決で、皇后が絶賛したのがデザートのツルニンジンの揚げた菓子だった。
道端に群生していたのは、キンミズヒキの小型版「ヒメキンミズヒキ」(バラ科)のようだった。春から夏にかけて黄色い花はいっぱい叢生して群落を構成するので同定がいつも停滞する。
赤い実の樹木も見られた。目立ったのは、「ガマズミ」(スイカズラ科)や「コバノガマズミ」だった。生食もできるが酸味がある。冬ごろになると酸味は少なくなるという。ワイン並みのポリフェノールやレモンの4倍というビタミンCがある栄養価の高い食材にもなる。