農的生活にとって野菜も人も冬をいかに耐え・楽しみ・生き抜くかが大きな課題だ。人間にとっては暖房をどういう方法で確保するかで楽しみ方も違ってくる。わが家は堀り炬燵をメインに石油ストーブ、ときたまダルマストーブとを併用している。野菜ではやっと白菜の「頭縛り」を終える。この作業はひもがうまく縛れなくてけっこう難しい。白菜農家は数千個~1万個も手作業でやるから頭が下がる。わが家は15個くらいだからじつに甘いもんだ。
先月末からセロリが1株育ってきて、このところバリバリいただいている。その食感と新鮮さが快い。今では冬越えのために短くして帽子をつけている。和宮様は日中は帽子を外して夕方は帽子をもどして蒸れるのを「ぼうし(防止)」している。
キャベツや水菜も越冬のために竹マルチを行う。裏山から竹を伐り出す作業は汗だくとなる。引っ張る力も必要だし、斜面を踏ん張って足腰も使う。切るのは何とかなるがそれを絡まないように引きずり出すにはけっこう頭も体も使う。オイラには手ごろなリハビリとなっている。
ソラマメもなんとか伸びてきたので、肥料袋と竹で周囲を囲んだ「行燈仕立て」で防寒とする。野菜の量や成長によっていろいろな防寒・防風対策を行っている。今年はビニールトンネルを使わないで越冬することとなった。午後2時半には日陰になってしまう畑だが、どれだけ冬越しできるかいまだに試行錯誤が続いている。