山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

小事を重ねれば道ができる

2010-12-21 21:30:52 | 農作業・野菜

 畑の横を見たら小さな雑草が着々と芽生え始めている。毎年、草刈に追われる作業道である。

 今のうちに防草シートを敷いておこうと、きゅうきょ、道作りが始まった。さいわい、途中から掘り出された石ころがあったので、それを撒きはじめた。ただし、泥が混じるとそこからまた雑草が生えるので、選別しながら撒くので時間がかかるのだ。

                  

 石ころの上に購入した細かい砂利を撒いて出来上がり。3mほどができ、続きは明日へ。それにしても、自然界には無駄がない。邪魔だと思っていた石ころが実に役立つのだ。この石ころを全部購入するとなると3倍くらいの予算に膨れ上がる。  

 

 

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林道の二つの石仏

2010-12-20 20:33:10 | 石仏・石造物

 昨日の散策会の小俣林道には二つの石仏があった。
 岩岳山登山道入口には、大正4年、「金原林業部」が奉納した「不動明王」が不定形な火炎をバックに登山者や林業関係者の安全祈願をしているようである。
 顔つきは憤怒相というより、優しいお兄さんが「気をつけてナー」とでも声かけしているような表情だ。

                 

 一方、林道半ばには岩の上にあって多くの人が見落としていた可愛い「馬頭観音」立像があった。
 3頭身くらいの石仏で、奉納されたのは読み難い裏面によると大正6年のようだ。
 こちらの表情は安全を祈る慈悲深さが込められている。

 どちらも、「治水の基は水源涵養林にある」と「あばれ天竜川」を治めた金原明善の林業事業が軌道にのってきた時代の息吹が感じられる。

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滝にも顔がある

2010-12-19 21:59:42 | 野外活動

 地元の近くにある「ログペンション・シンフォニー」を起点とした「森林散策会」の運営を行った。
 ペンションから岩岳山登山口まで約8kmの往復コースに約30人が参加。
 歩数を測ったところ約15000歩で、ほどよい距離だ。
 復路は緩やかな坂の連続で多くの人がいい汗をかいていた。
 季節が冬なので、枯葉・滝・風景・岩肌・樹木・カンバンをキーワードに歩いてもらった。
 枯葉はコナラ・スギが圧倒的。
 目立った枯葉は、ダンコウバイ・タカノツメ・モミジ・コシアブラ。
 日向が好きな「ヒカゲノカヅラ」。 リスの巣が落ちていたのも大発見だった。

 この林道にはいくつかの滝があり、それぞれに表情があって、その違いを比較するのも面白かった。
 ちなみに、二段滝・伏流滝・削岩滝と、とりあえずわかりやすい命名をしてみた。

  滝の周りには、「オオバイノモトソウ」「マメヅタ」「ハコネシダ」などのシダや、「フウトウカヅラ」(風藤葛)などの草が岩周辺に張り付いていた。

 
         

                 

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エンドウさ-ん,今年こそ頑張ってー!!

2010-12-18 19:39:25 | 農作業・野菜
 毎年、寒さにやられっぱなしの「サヤエンドウ」。
 今年は日当たりの良い場所の畝に植え付け、防寒の竹も低めに設定した。
 となりが茶畑なので、風も寒さもある程度防げるかなという期待をこめてだが、この集落の寒さや風の強さは侮れない。
 
 冬をしのいで春になると今度はしぶといカメムシ軍団が待ってましたとばかりたかりに来るし、病気にも弱いようだ。
 それを考えるとほんとに、スーパーで買ったほうが安いくらいだ。
 その意味では、プロの農家はすごいと思う。
 消費者はその過程での苦労も知らずに安いかどうかくらいで入手する。
 これでは、零細農家は生活できなくなるわけである。

 土壌改良もまだまだ始めたばかりの畝なので自信がないビギナーズである。
 今はもう「エンドウさーん、まずは冬を乗り越えてねー」と祈るばかりである。
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な、何者だー!!カボチャセブン!?

2010-12-17 20:03:25 | できごと・事件
 冬の野良仕事はそれなりに山積している。
 このところは防寒対策やふだんなかなかできない片付けとかを寒風のなかでのんびりやるのだ。
 きょうはトマトドームをやっと片付けた。
 なんだかんだでそれに一日かかってしまっている。
 焚火をしながらトマトの幹・竹棒・ナマゴミとかを燃やしながらだった。

 そんなとき、玄関先に置いてあったカボチャに異変があった。
 なんとそれは、カボチャに「セブン」の刻字。
 まさか、ウルトラセブンが来たのだろうか。
 いったい、だれがこの文字を刻字したのだろうか。

 このカボチャは採り忘れていて草むらにしばらく放置されていたものだ。
 食べられるかどうかわからないので、玄関前に乾かしておいたのだ。
 そのときは「セブン」の字はまったくなかったのだ。
 2週間くらいは玄関前に置かれたままだった。
 それがいつのまにか、「セブン」の刻字になっているとは!!??

 コナンくん、これはいったいどう考えたらいいんだい??
 
 
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集落総出で道普請だやー

2010-12-16 20:36:36 | できごと・事件
わが集落の水源は近くの沢の水だ。
 月ごとの水道当番が様子を見に行ったりするのだが、春や夏はヤマビルが暗躍する場所だ。
 沢の水を集落まで配管したり道を作ったりは、基本的には行政ではなく、集落の人の無償の労働によるのである。
 先週、水源からの林道を生コンで舗装する作業を集落総出で行った。
 平日なのでサラリーマンは参加できないが、出席率はかなり高いのが驚異だ。

       

 狭い林道なので生コン車はUターンできない。
 運転手はバックで長い距離の現場まで生コンを運ぶ。
 命がけである。

           

 作業は、生コンをおおまかに均す作業と仕上げの作業とに分かれる。
 昔お嬢様だった女性も男に混じって生コン地獄で同じ作業をする。

                  

 役所から借り受けた仕上げの道具で、きれいにしていく。
 これで乾けば完成である。
 イノシシや鹿たちがすぐこの上を歩けば、犯人は特定されてしまう。
 朝8時から午後3時までの強行軍である。

 都会ではまず考えられない光景である。
 しかし、住民自治という視点で考えれば、この作業の意味するものは深いのではないかと思う。
 現代のおまかせ行政・政治が忘れてしまったシーンがここに生きている。


 
 
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春が来たのかな!?

2010-12-15 16:54:59 | 植物
 わが家の換気は抜群である。
 とくに冬は素晴らしい。
 掘り炬燵のある部屋は四方を閉め切っているはずなのに、冷たい風が頭ごなしに通り抜けていく。
 家の中にいても風を肌で感じることができる古民家である。
 つまりは、スキマだらけのボロ家だということだ。
 それはスキだらけの武兵衛の姿でもある。

 それなのに、車で30分ほどの「ふれあい公園」では桜が咲いているんだ。
 わが家よりとっても暖かい場所であるのはおおいに認めるけど、どうもソメイヨシノではなさそうだ。

 先週、龍山の「ふるさと村」へ行ったら、八重の「十月桜」が咲いていた。
 冬に咲く桜といえば、1月に咲く「熱海桜」、2月に咲く「河津桜」が有名。

 どうもこれは11月末から12月にかけて咲くという「ヒマラヤ桜」らしい。
 ヒマラヤ原産でネパールの皇太子が贈ってくれたことで有名な桜だそうだ。

 ほとんどの人がこの桜の存在に気がつかない。
 「真実」って、意外にこんなものなんだ、と主観的に納得することにした。

 昨夜、和宮様から「ふたご座流星群」を見よとの緊急託宣があった。
 ひと気のない所でプラネタリウムのような夜空を独り占めしていたら、短い時間に4個の流れ星をキャッチ。
 いつどこから見えるかがわからないのがスリリングだ。
 
 
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家康に2度も勝った天野氏

2010-12-14 17:28:57 | 歴史・文化財
 春野町にある「犬居城」はこの北遠の地域を代表する領主、天野氏の本城だ。
 家康を二度も撃退させたのはきっとそれほどに地域に根ざした統治を行っていたからに違いない。
 その子孫という元春野町教育長の天野さんがこのウォークに参加していたのも歴史の面白さでもある。
  
          

 天野氏が使えた武田信玄の築城術は、深い「堀切」をめぐらすことにあるのだが、実際にその堀の深さは1.7mもあるものだった。
 それは鉄砲に対する防御策だという。
 わが友人はこの試し掘り(トレンチ)に参加していて腰を傷めたということだ。

          

 大規模な「曲輪」が9つほどもあり、かなりしっかりした山城であった。
 その一つの「井戸曲輪」を見に行ったところ、今回の調査で新たに発見したという石積みの井戸を見させてもらった。

                    

 石積み井戸の近くの木枠の「井戸」は水溜りになっていて、現在ではイノシシのオアシスになっているという。
 それにしても、崖のような急坂を水汲みするのは辛かったに違いないとゼイゼイいいながら山頂に戻ったのだった。

 山城がこれほど見事に保存されているのは全国でも珍しいという。
 歩いてみてわれわれ素人には人工物なのか自然物なのかがよくわからない。
 歴史的建造物や工芸品があるわけでないから、魅力的かどうかは意見の分かれるところだろう。
 天野氏の山城だけでも30ほどもあるというから、春野町にとってはこれら「山城」は有力なまちおこしの鍵になると思うのだった。
 
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春野町は山城の宝庫

2010-12-13 16:22:59 | 歴史・文化財
 昨日は春野町の山城ウォークに参加してきました。
 午前中は最近注目されている堀之内の城山城、午後は犬居城でした。
 静岡大の小和田先生によると、「春野町は山城の宝庫」だそうです。
 城山城は、徳川家康軍が犬居城にこもる武田側の天野氏を3回にわたって攻めた前線基地になります。

        

 武田側の築城術は尾根を分断する「堀切」の多用が特徴でもあるそうですが、徳川側は少ないのが特徴だそうです。
 「土塁」をわたって堀切を登ります。

            

 平面に削られた「曲輪」には「本丸」(安土・桃山時代以降の名称)の中枢施設が山頂にあったようで、調査のための「トレンチ」が掘られていました。
 そこからは、陶磁器の破片が出土しており、それらは犬居城攻めの期間と一致するのがわかったそうです。

                

 「曲輪」から「掘切」に向かって眺めると、ここは細長い構成の山城であることがわかります。その裏側は防御を考えてのかなりの急斜面でした。

 こんな山深い所で戦闘があったのが不思議でなりません。

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センダンの実が映えるとき

2010-12-12 18:48:45 | 植物
 ここ春野ふれあい公園では「センダン」の実が秋の空に散らばっている。
 センダンをこれほど植樹しているのも珍しい。
 枝の所々にダイズの豆が実っているかのようだ。

      

樹皮は虫下しの薬になり、果肉はひび・あかぎれ・しもやけ治療に良いらしいが、果実は猛毒で家畜や人間の死亡例があるとのこと。
 野鳥もあまり食べないので果実は長く残っているというわけなんだな。
 そのせいか、木材は棺おけの材にも使われるらしい。
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