がけ崩れというのがこれほど身近に感じたことはない。
同じ地区内で起きた崖崩れは今月上旬にはもとどおりに修復されたが、不便極まりなかった。
数分で行ける所を30分くらいかかって迂回しなければならなかった。何度も遠回りしていると、時間の問題ばかりでなく急な林道なのでガソリン代も馬鹿にならない。
都会に暮らしていると、どこも平野部にいるように思えてしまうが、日本はこうした急峻な地形にあるというのを初めて知ったわけだ。
日本の約7割近くが森であることが実感としてわかるようになったのも、田舎暮らしのおかげだ。
つい、都会中心主義、東京一極主義が日本を跋扈しているが、どうも、政治も経済も文化も感性も全てが「都市の論理」で動いている。
都市と地方との共存を思いいれるとき、下流住民が上流域を考えるとき、サービス業が農林業の発展を思うとき、日本のルネッサンスが本格化する。
龍馬よ、いま、われわれは何から始めればよいかのう。