石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

3月18日の石仏巡り記

2006年03月19日 | Weblog
昨日18日も、足利市へ石仏巡りに出かけました。事前に目的地は決めていなかったのですが、最初に足を踏み入れたのは市街地から西部地区になる五十部町(よべちょう)でした。町内をうろうろして幾つかの碑塔を見つけて調査してから、以前に来た山下町へ入り、悉皆調査をしていなかった庚申塔群を記録して、曹洞宗長松寺へたどり着く。ここで、重制石幢六地蔵塔を発見。本体は龕部だけですが嬉しい限りです。その他、境内には面白いものがあり、すっかり時間を過ごしてしまう。その後、近くの山の中に入り、青面金剛像容塔をゲット!。その山道沿いで、暫くぶりに「如是畜生發菩提心」偈頌のある馬頭観音像容塔にも出会えました。その他、山下町をうろうろして北部の山地へ入り、入沢地区の庚申塔群をこの際だからと時間をかけて悉皆調査。
今日は、目的もないまま来たために何となくゆったりした気分である。そのため、目に入る碑塔類は残さず記録して歩く。それでも流石に、午後も2時を過ぎると既に今年最大の調査数(59基)を記録していたのと少しばかりバテてきたので、何となく今日はここまでで帰路に就きたくなった。が、うまい具合にそれまでの春風も止み、太陽も雲間に隠れて曇り空となる。そこで、直ぐ近くにある大前町の入東地区の庚申山を訪ねて、以前に確認していながらも拓本を取っていない庚申塔銘文の拓本取りに向かう。この庚申山の庚申塔群は、この季節ならではの佇まいを見せていて、これからの目的外として既に写真も撮ってある庚申塔の幾つかをまたしても撮影して時間を無駄にしてしまう。
そして問題の庚申塔。四角柱下部の、最後の文字がコンクリートで土台につけられたために読むことが出来ない。悔しいかな、そのコンクリートを剥がすことが出来ないのでそのまま採拓する。(帰宅してから解読したところ、やはり以前に調べたものとは数カ所で読み間違いがあった。やはり、長文は拓本を取らなければならないと痛感する)。
その採拓が終わった時点で、既に3時半を過ぎていた。まだまだ陽は高いが、今日の石仏巡りはここまでとして、あとはのんびりと宇都宮までへの道を国道293号線を辿って帰路に就く。
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