昨日5月23日も、栃木県今市市(現日光市)へ石仏巡りに出かけました。朝から爽やかな五月晴れに気分も上々となり、今回も山の中にあって、普通では実見するのが大変な庚申塔探しに行きました。特に、旧今市市の水無地区にある庚申塚には今回も手こずりました。内の農家を訪ねたのは良いのですが、農家のご主人も昭和五十五年に庚申塔を建立して以来一度も行っていないという山の中にあると言う。念のため、うろ覚えの山の中へ入る入口を教えてもらったが、自信は全くないのでその周辺で農作業をしている人がいたら、必ず再確認してから森の中へ入ることと言う条件付きであった。その地は、確かに人家も途絶えた全くの田圃と山が広がる場所である。幸いにも、この時節は農作業をしている方が沢山いたので、その中で最もお年をめしている方を探して再び当地の庚申塚所在地を尋ねる。とやはり、先ほど教えていただいた山の中とは全く別の場所だと、大笑いされる。そして、森の入口まで案内してあげるから車で付いてきなとなり、何とか庚申塚の入口が判った次第。車の入れるところまで車を乗り入れ、そこから先は調査道具一式とカメラ三脚を抱えて歩いていく。どんどん山の中へ入って行くが見つからず、ついに森を突き抜けてしまう場所まで来てしまう。と、そこには宝暦紀年銘を持った丸彫の大きな大日如来様が祀られていた。森の中に大日様があるなんて話しに聞いていなかったので、これは道を間違ったと思ったが、それでも思わぬ出会いに感激して記録を取り写真を撮る。と、その大日様から少し離れた森の奥の中に石塔が見え隠れしてるのを発見。急いで駆け寄ってみれば、そこが当地の庚申塚だった。大満足以上の感激で、しばしその森の中でのんびりする。それにしても今市の森の中にある庚申塚は、地元で祀っている人達さえ60年に一度の庚申年以外には訪れないのに不思議な気がする。しかも、今も少なくも年に二度は庚申講を行っているのに、である。いずれにしても、今回も滅多なことでは探し出せない森の中の庚申塚を探し出せたので、これだけで本日の成果は大とする。
その後、この水無地区の石造物総調査をしてから次の場所へと移動する。午後は、水無地区からは少し離れた沢又地区の調査である。この地区へは1990年代に調査していたが、その頃は男体山碑に石幢六地蔵塔調査が中心だったので、まだまだ調べていない碑塔が沢山ある。特に、庚申塔はそのほとんどが未調査である。そしてここでも農家を訪ね歩いては庚申塚を尋ねるが、ほとんどの農家の方は新しい昭和庚申年塔以外は知らず、疲れ切った頃に「もしかしたら、あそこにあるかも?」という情報を入手して行ってみれば、確かにそこに二基の庚申塔に出会えたのにまたしても感激。その場所も、まず以て一般の石造物調査方法では存在すら知ることは叶わず、またその場所を探し出すのも困難な場所だった。
その他、今回は特に江戸初期の延宝と貞享年間に建立された2基の鳥居を確認できたことも大きな成果だった。旧今市市の中でも辺鄙な田舎に当たる神社に、江戸初期の鳥居があることが確認できたことで、これからもこうした田舎の神社巡りに張り合いが出てきた。
それにしても夏草の繁る勢いはすさまじく、まもなく碑塔が隠れるどころか私の背丈さえも超してしまう勢いである。それと、毛虫と蛇の何と多くなったこと。チョット油断していると調査を終えて車まで戻る時に身体を見てみれば、衣服には毛虫が沢山付いてる有様に一人苦笑である。そして次回、そんな事にも懲りずまたまた旧今市市の碑塔巡りに出かけようと思っている。それも、森の中にあって実見不可能なものを探し出すために!。
その後、この水無地区の石造物総調査をしてから次の場所へと移動する。午後は、水無地区からは少し離れた沢又地区の調査である。この地区へは1990年代に調査していたが、その頃は男体山碑に石幢六地蔵塔調査が中心だったので、まだまだ調べていない碑塔が沢山ある。特に、庚申塔はそのほとんどが未調査である。そしてここでも農家を訪ね歩いては庚申塚を尋ねるが、ほとんどの農家の方は新しい昭和庚申年塔以外は知らず、疲れ切った頃に「もしかしたら、あそこにあるかも?」という情報を入手して行ってみれば、確かにそこに二基の庚申塔に出会えたのにまたしても感激。その場所も、まず以て一般の石造物調査方法では存在すら知ることは叶わず、またその場所を探し出すのも困難な場所だった。
その他、今回は特に江戸初期の延宝と貞享年間に建立された2基の鳥居を確認できたことも大きな成果だった。旧今市市の中でも辺鄙な田舎に当たる神社に、江戸初期の鳥居があることが確認できたことで、これからもこうした田舎の神社巡りに張り合いが出てきた。
それにしても夏草の繁る勢いはすさまじく、まもなく碑塔が隠れるどころか私の背丈さえも超してしまう勢いである。それと、毛虫と蛇の何と多くなったこと。チョット油断していると調査を終えて車まで戻る時に身体を見てみれば、衣服には毛虫が沢山付いてる有様に一人苦笑である。そして次回、そんな事にも懲りずまたまた旧今市市の碑塔巡りに出かけようと思っている。それも、森の中にあって実見不可能なものを探し出すために!。