10月4日も相変わらず栃木県旧今市市の石仏巡りです。今回は、今までのように雑草の生い茂る草むらには入らないようにと、平地の石仏巡りとして日光例幣使街道沿いを中心にして巡りました。そうなると当然ながら、あちこちの墓地荒らし?になってしまい、一日で沢山の個人墓地を含めて訪ね歩きました。しかし、その結果は数は少なくなりましたが、それでも楽しい碑塔達に出会うことが出来ました。また、今回はそんな毎の細い道ばかりを選んで入りましたので、思わぬ所で道路工事の為に移転された庚申塚に出会いました。その景色やら、今までの場所が悪かったのに比べると雲泥の差で、こんなにも環境の良いところへ引っ越してきたとは、と驚いてしまいました。その景色が、ここへ掲載した庚申塔の並ぶ写真です。
それにしても、いや~あ、秋ですね。ついつい、余りにも素敵な秋晴れに、通りがかりの川の土手に腰掛け、何をするでもなくのんびり過ごしてしまいました。
そうそう、それと今回またしても、今市民俗資料館の「今市の庚申塔」でも把握していない、新たな昭和五十五年庚申塔に出会いました。それは、まずもって熱心に石仏巡りをしている人でも立ち入らないような、数軒しかないの奥に入ったところ、そこに地図には記されていない小さな稲荷神社があり、そこの鳥居が文政三年銘ということと、それを奉納したのが武士であることが記されていた。これは面白いと調査し、ついでだからと崩れ欠けた石段を登って山の中腹にある本殿へ行く。しかし何も興味を引くものがなく引き返す前に一周すると少し離れた森の中に石塔があり、そこに小さな自然石に刻まれた昭和五十五年銘の庚申塔があった。これだから、ついつい今市市の石仏巡りに没頭してしまうのである。そんな勢いに乗って、多分次回もその今市市のどこかへ行くことになるのだろう。